九州は、先週8日(金)から高気圧の勢力が弱まり、曇りや雨の日が多くなっています。今週は梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすいでしょう。特に、あさって13日にかけて九州北部を中心に大雨のおそれがあり、雨の降り方に警戒が必要です。

5日間で雨量が500ミリ超

九州は先週の後半から、曇りや雨の梅雨空が戻っています。
7月7日からきょう11日(午後4時)までの総雨量は、鹿児島県肝付町内之浦で552.0ミリに達しました。わずか5日間で、平年の7月一か月分の1.9倍の雨が降ったことになります。また、鹿児島県鹿屋市吉ケ別府で457.0ミリ、宮崎県日南市深瀬で432.0ミリと、5日間で平年の7月一か月分に匹敵する雨が降りました。

九州 13日にかけて大雨のおそれ

今週はあさって13日にかけて、梅雨前線が九州付近で活発になり、九州北部を中心に再び大雨のおそれがあります。
あす12日は梅雨前線が対馬海峡付近へ北上し、あさって13日は九州へ南下する見込みです。台風1号が9日(土)に大陸で熱帯低気圧に変わりましたが、もともと台風が持っていた湿った空気が前線に向かって流れ込むため、梅雨前線の活動がたいへん活発になるおそれがあります。
あす12日夕方にかけての予想雨量は、九州北部の多い所で250ミリ。12日夜から13日にかけてさらに多い所で200ミリから300ミリの雨が降る見込みで、大雨のおそれがあります。
九州南部も13日にかけて雨が降りやすく、一時雨脚が強まる所があるでしょう。
ここ数日の雨でかなり地盤が緩んでいる地域があります。あさって13日にかけて土砂崩れや河川の増水・氾濫、浸水などに十分に警戒して下さい。