日本気象協会は「2015年お天気総決算」を発表。今年の天気を表す漢字は気象予報士100人の回答では「変」がトップに。最も印象に残った天気ニュースは「関東・東北の豪雨」でした。

2015年は「変」な・「変」わった天気が多かった
2015年は「変」な・「変」わった天気が多かった

2015年の天気を表す漢字は?

日本気象協会は「2015年お天気総決算」を発表!2015年の天気を振り返るべく、気象予報士100名と全国の一般の方500名に「今年の天気を表す漢字」「今年最も印象に残った天気ニュース」「2016年の天気に期待すること」の調査を実施しました。
気象予報士が選んだ「今年の天気を表す漢字」の1位は「変」。
夏、連日の猛暑の後に突然涼しくなるなど、気温や天気・季節の“変化”が大きいと感じられたこと、そして気象のプロである気象予報士からみても、その変化の大きさや、季節の進行に例年との違いを感じたことについて、 “変”な・“変”わった天気が多かったという意見が多数ありました。
一方、一般の方500名の回答による1位は「雨」。
平成27年9月関東・東北豪雨」では各地で河川のはん濫・浸水被害が発生し、記録的な大雨が強く印象に残る出来事だったことがわかります。また、雨の日が多いという印象を持った方も多かったようです。
2位・3位の結果や、選んだ理由は下記リンクtenki.jpラボをご覧くださいね。

最も印象に残った天気ニュースは?

また、「今年最も印象に残った天気ニュース」は、気象予報士、一般の方ともに「関東・東北の豪雨」が他と大きく差をつけて、1位に選ばれました。
関東・東北地方で起こった記録的な大雨ですが、茨城での堤防の決壊により、濁流によって家屋が押し流されてしまう様子など、衝撃的な災害の映像が全国的にも大きくニュースに取り上げられた影響で、地域を問わず一般の方には非常に強く印象に残ったと考えられます。
気象の現場からも、関東と東北で初の大雨特別警報が発表されたことは非常に異例の出来事であり、関東・東北では近年に例を見ない、歴史的な気象災害といった意見が多いようです。
日本気象協会が選ぶ2015年のお天気10大ニュースにおいても、 「台風第18号による大雨(平成27年9月関東・東北豪雨) 」が1位に。
2位は「ひまわり8号の運用開始」、3位は「口永良部島で噴火警戒レベル5 箱根山なども火山活動が活発化」。
気になる4位から10位は下記リンクtenki.jpラボをどうぞ!

「ひまわり8号運用開始」は、お天気10大ニュース2位にランクイン
「ひまわり8号運用開始」は、お天気10大ニュース2位にランクイン

2016年の天気に期待することは?

2016年の天気に期待することは、気象予報士・一般の方ともに「晴れが多いこと」が1位に選ばれました。
昨年2014年の年末調査時にも同様に「晴れが多いこと」が1位に選ばれているように、今年一年に限らず、近年、豪雨に関する災害や、異常気象の多い年が続いていると感じている方が多いようです。
気象予報士からは「本年も災害が目立ったことから、極端な異常気象が起こらず、気象予報士の目線からでも例年並と表現できるような気象が一番だ」といったコメントも多く挙がりました。
気象災害はいつ起こっても不思議ではありません。
ただ、「知る事」・「準備する事」でリスクを避け、被害を軽減する事も可能です。
2016年もtenki.jpは皆さまのお役に立てるよう、わかりやすく気象情報をお届けします。

皆さまの2016年、天気も気持ちも快適に晴れ渡った1年を送れますように。
皆さまの2016年、天気も気持ちも快適に晴れ渡った1年を送れますように。