関東から北海道の太平洋側はひと足早く秋が訪れているかのよう。このまま暑さは戻らず、秋が深まるのか、気になる方も多いと思いますが、週末からは蒸し暑さが戻ってきそうです。

東京の8月後半の最高・最低気温の推移と予想
東京の8月後半の最高・最低気温の推移と予想

このところ関東から北海道の太平洋側では日差しが少なく、8月とは思えないほど涼しい日が多くなっています。上のグラフは東京都心の、8月後半の最高気温と最低気温の推移です。お盆明けからは最高気温が30度を下回る日がでてきたものの、厳しい暑さと寝苦しい夜が続いていました。ところが25日(月)には、約ひと月半ぶりに最高気温が25度を下回り、26日(火)は21度3分と、10月中旬並みの涼しさに。昼間も長袖の服でちょうどよく、朝晩はヒンヤリしたくらい。一気に季節が進んだかのようでした。きのう27日(木)は夏日が戻ったものの、きょうは再び25度に届いておらず、夏の暑さはありません。
これはオホーツク海高気圧が勢力を強め、関東地方に北東の湿った空気が流れ込んでいるため。東北から北海道にかけての太平洋側も、この湿った東よりの風により気温の低い状態が続いているのです。

もう暑くならないの?

まもなく9月ですが、もう暑くならないの? このまま秋になっちゃうの? と思っている方も多いことでしょう。この、8月らしからぬ涼しさをもたらしているオホーツク海高気圧は、来週にかけて少しずつ勢力を弱める見込みです。ヒンヤリした東よりの風の影響は小さくなるでしょう。変わって、本州付近に前線が延びてきます。前線の南側には夏の暖かい空気があるため、前線の南側に入る地域では曇りや雨でも気温が上がる見込みです。
再び上のグラフで都心の予想気温を見てみますと、あす以降、気温はグンと上がる予想です。また、下の10日間予報をご覧ください。都心は来週の3日(木)にかけて曇りや雨マークが並びますが、最高気温は30度前後、最低気温は24度と予想されている日もあります。仙台も曇りや雨ですが、31日(月)以降の最高気温は25度以上です。日差しが少なくても、気温や湿度が高く、蒸し暑い日が多くなるでしょう。

仙台と東京のこの先の天気と気温(28日11時発表)
仙台と東京のこの先の天気と気温(28日11時発表)

さらに最新の1か月予報によりますと、9月の2週目から気温は平年並みの予想になっています。9月中旬の最高気温の平年値は、都心は27度くらいですから、半袖の服を着る機会はまだまだありそうです。