強い台風15号は日本海に抜けましたが、西日本を中心に、あすにかけて局地的な大雨となるおそれ。暴風や高波にも警戒を続けてください。

午前11時ごろの雨雲の様子(クリックすると最新の様子がみられます)
午前11時ごろの雨雲の様子(クリックすると最新の様子がみられます)

九州北部~東海 局地的な大雨のおそれ

上の画像は、午前11時ごろの雨雲の様子。台風の中心に近い九州北部や中国地方だけでなく、四国や紀伊半島にも活発な雨雲がかかっていることがわかります。
このあと台風は日本海を北上していきますが、台風の北上に伴い、南から暖かく湿った空気が流れ込みます。大気の状態が不安定となり、あちらこちらで活発な雨雲やカミナリ雲が発生する見込みです。
各地の警戒が必要な時間帯をまとめます。
<九州北部・中国>
きょう夕方まで、滝のような非常に激しい雨の降る所があるでしょう。山口県では記録的な大雨となった所もあり、土砂災害の危険が高まっています。川の水位が上昇している所もあります。厳重な警戒を続けてください。
<四国>
きょう夕方まで、太平洋側を中心に猛烈な雨の降る所がありそうです。恐怖を感じることもある降り方です。土砂災害警戒情報が発表されている所もありますので、警戒が必要です。
<近畿>
あす明け方にかけて、和歌山県など南部を中心に、局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。雨の降る時間が長く、雨量が増えるおそれがあります。
<東海>
今夜遅くまで、三重県を中心に非常に激しい雨に警戒してください。傘をさしていても濡れるような降り方です。台風の中心からは離れていますが、油断は禁物です。

猛烈な風、大しけ、高潮にも警戒を

午前11時現在、九州北部地方は台風15号の暴風域に入っています。九州北部はこのあと昼過ぎにかけて、猛烈な風が吹くでしょう。多くの樹木が倒れ、電柱や街灯が倒れることもある危険な風です。
中国・四国から東海地方にかけても、非常に強い風が吹く見込み。飛んできた物でケガをするおそれがありますので、屋外での行動は注意が必要です。
波の高い状態も続きます。西日本と東海地方では、あす明け方まで大しけとなる見込みです。うねりを伴った高波に警戒してください。
また、台風の接近により、九州北部では潮位が平常より1メートル以上高くなっている所があります。このあとも、西日本中心に潮位が高くなりますので、浸水や冠水に警戒が必要です。