気温や湿度が高くなる夏は、ボトムス選びに悩まされやすい季節です。他のシーズンと同じような感覚でボトムスを選ぶと、下半身が汗で蒸れて不快感や肌トラブルの原因となりますので、ボトムス選びのポイントをしっかり押さえることが大切です。

今回は、夏でも蒸れにくいボトムス選びのポイントや、おすすめの素材、コーディネートのコツについてまとめました。

夏のボトムス選びで大切なポイント

暑い夏場を快適に過ごすために押さえておきたい夏のボトムス選びのポイントを4つご紹介します。

■1. 通気性の良い素材を選ぶ

夏場は体に熱や湿気がこもりやすいので、通気性の良い素材のボトムスを選ぶのが重要なポイントです。丈の長いパンツでも、通気性や吸湿性に優れた素材であれば、一日中さらっとした着心地をキープすることができます。素材選びのポイントについて、くわしくは後述します。

■2. ゆとりのあるサイズを選ぶ

ボディラインにぴったりフィットするようなボトムスを選ぶと、肌と生地の間にすき間がなくなり、風通しが悪くなってしまいます。汗をかいた時のベタつきも感じやすくなるので、風の通り道を作るためにも、ややゆとりのあるサイズのボトムスを選ぶのがおすすめです。

■3. 涼しげなカラーを選ぶ

夏のファッションは、着心地だけでなく見た目の爽やかさも重要なポイントのひとつです。ボトムスを選ぶときは、白やベージュ、ライトブルーなど、明るめの色をチョイスすると、涼やかなコーディネートにまとまります。落ち着いた印象に仕上げたいときは、ライトグレーやくすんだイエロー・グリーンなどを選ぶと、爽やかさとシックさをほどよく両立できます。

■4. 自宅でこまめに洗えるものを選ぶ

夏は汗をかきやすいので、一度履いたボトムスはこまめに洗濯するのが理想です。そのため、夏のボトムスは自宅でもこまめに洗えて、かつ乾きやすい素材のものを選びましょう。いろいろなシーンで着回したいときは、繰り返し洗濯しても生地が傷まないよう、耐久性の高いボトムスを選ぶことも大切です。

夏のボトムスにおすすめの種類・素材

前節で紹介しボトムス選びのポイントを踏まえつつ、夏におすすめしたいボトムスの種類・素材を4つにわけて紹介します。

■1. リネン素材のボトムス

リネンは、数ある素材の中でも通気性や吸湿性に長けた天然素材のひとつです。汗をかいてもすぐに生地が吸水し、空気中に放出してくれるので、蒸れやベタつきを感じにくいところが特徴です。耐久性も高く、自宅の洗濯機で手軽に洗えるので、夏場の着回しアイテムとしても重宝します。

■2. 綿素材のボトムス

肌触りと通気性の良い綿は、リネンと共に夏の定番素材に数えられている天然素材です。柔らかくて履き心地がいいので、肌が弱い方や、リネンのゴワつきが気になる方は綿素材ボトムスを選ぶのがおすすめです。こちらもリネン同様、家庭用洗濯機で気軽に洗うことができます。

■3. 女性におすすめ!ワイドパンツ

裾に向かって広がるシルエットのワイドパンツは、サイズ感にゆとりがあり、風通しが良いボトムスです。夏は丈の短いボトムスが人気ですが、「脚を見せたくない」「日焼けが気になる」という方は、ロング丈のワイドパンツは一石二鳥のボトムスといえます。ウエストの位置が高いワイドパンツを選んでトップスをインすれば、脚長効果も期待できます。

■4. メンズは細身のクロップドパンツが人気

裾丈が6~7分丈程度のクロップドパンツは、足首が露出しているぶん、10分丈のパンツよりも涼しく着られるところが特徴です。全体的なシルエットは細身ですが、ウエストラインがルーズになっているものが多いため、脚にまとわりつくような感覚に悩まされる心配はありません。丈の長さやサイズのゆとり感などバリエーションが豊富なので、自分の好みやコーディネートに合ったものを選びましょう。

夏のボトムスに合わせるコーデポイント

夏のボトムスに合わせたいトップスやファッション小物のコーディネートポイントを2つご紹介します。

■1. リネン素材のボトムスは差し色を入れるのがポイント

リネン素材はホワイトやベージュなど淡い色合いのものが多いので、同じような系統のトップスを合わせてしまうと、全体的にぼんやりとした印象になってしまいます。そんなときは、ベルトや靴に差し色を入れて、メリハリのあるファッションを意識しましょう。たとえば、ベージュ系のトップス×リネンボトムスに、黒色のベルトと靴を合わせれば、より洗練されたスタイルに仕上がります。もちろん、トップスにコントラストの効いたカラーを持ってきてもOK。黒色は夏のトップスカラーとしてはやや重めですが、リネンボトムスと合わせれば暑苦しさを感じさせません。

■2. 足元は通気性の良いスニーカーかサンダルがおすすめ

せっかく涼やかなボトムスを履いていても、熱がこもりやすい革靴やシューズを合わせると、快適性が低下してしまいます。プライベートでのお出かけなら、通気性の良いメッシュ素材のスニーカーやサンダルを合わせると、夏らしいコーディネートになります。

夏のボトムスは機能性と爽やかな見た目を重視して選ぼう

夏は下半身にも汗をかきやすい時期なので、通気性の悪い生地を使ったボトムスを履くと、暑さや蒸れに悩まされやすくなります。暑い日でも快適に過ごしたいのなら、リネンや綿など通気性の良い素材を使用し、かつゆったりしたシルエットのボトムスを選ぶのがおすすめです。

ボトムス選びに悩んだら、天気予報専門メディア「tenki.jp」で、当日の服装指数を確認してみましょう。朝・昼・夜の時間帯別に、おすすめの服装が提案されているので、外出する時間に合わせて最適なコーディネート例を調べられます。