8月も後半に入りました。今年もまだまだ暑い日が続きそうです。
あまりの暑さに部屋に閉じこもりがちですが、一日クーラーが効いた部屋で過ごすと、夕方、体がだるく感じるという声を多く聞きます。それは、もしかして「クーラー病」かもしれません。
上手にクーラーを活用し、「クーラー病」にならず残暑を乗り切りましょう。

体のだるさの原因は、クーラーかも!? クーラーの上手な活用法を知ろう
体のだるさの原因は、クーラーかも!? クーラーの上手な活用法を知ろう

クーラー病って何?

クーラーの効いた部屋に長時間いると体が冷え、体調不良を訴える方がいらっしゃいます。その状態を「クーラー病」ということがあるようですが、これは正式な病名ではありません。
ただし、クーラーの効いた部屋に長時間いたり、冷えた部屋と気温の高い外を行き来したりすると、それだけで体がだるく感じることも事実です。
その原因は……
人間の体温調節をつかさどる自律神経(交感神経と副交感神経)にあります。
自律神経は、5°C以上の急激な気温変化に上手く対処できないため、それが繰り返されると、体温を下げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスが乱れ、自律神経失調症と似た症状が引き起こされます。
【主な症状】
体の冷え、むくみ、肩こり、頭痛、疲労感、食欲不振、不眠など。
夏バテの起因ともなるので、室温管理と体温調節は大切です。

体調不良の原因は自律神経の乱れ
体調不良の原因は自律神経の乱れ

クーラーを上手に使用する方法

クーラーなしで過ごすことは、熱中症を引き起こすので危険です。
それでは、クーラーの設定温度は何度にすればよいのでしょう。
◎外気温との7〜5°C差以内に設定する。
25~28℃を目安に寒さを感じないレベルに設定しましょう。
クーラー病にならないための5つの対策をご紹介します。
①直接クーラーの風に当たらない。
直接当たると、体温が急速に奪われます。
また、肌や喉も乾燥するため、風向きを直接当たらないようにコントロールしましょう。
②時々換気をする。
クーラーの付けっぱなしにすると、体が慣れて寒さにも鈍感になるため、窓を空けて外気を取り込むことも大切です。
③冷たい飲み物や食べ物を控える。
胃腸を冷やすと消化機能が低下し、食欲不振などを引き起こします。夏こそ温かいお茶がおすすめです。
④毎日10分、軽い運動を行う。
軽く汗をかく程度の運動は、血行を促進し、体温調節機能を高めます。
⑤夜はシャワーではなく、湯船に浸かる。
日中冷えた体を芯から温め、自律神経の乱れを整えます。

外気温との差7〜5℃に設定しよう
外気温との差7〜5℃に設定しよう

一日中オフィスで過ごす方は、夏でも冷え性に悩むケースが増えています。オフィスの温度を細かく調整するのは難しい場合もあるので、個々の冷え性対策が重要です。
【冷え性対策グッズ】
・羽織もの
・マスク
・ひざかけ
・レッグウォーマー
・腹巻き
── 暑いからといって部屋にこもったり、シャワーだけで済ますのはかえって体の不調を招きますので、規則正しい生活を心がけて、残暑を乗り切ってくださいね。

オフィスでは個々に冷え性対策を!
オフィスでは個々に冷え性対策を!