甘みと酸味が絶妙のバランス、パッションフルーツ

ハワイ大好きな方ならご存知、リリコイ。リリコイバターやリリコイジャム、リリコイクリームなど、ハワイのお土産の定番ですね!
「リリコイパンケーキ」はバターとクリームチーズでコクをだしたリリコイ(パッションフルーツ)ソースがたっぷりかかったパンケーキ。一度食べたらこの香りと味ににやみつきになるファンも多いですね。日本でもハワイ本場の味が楽しめるお店が増えました。
このリリコイとは、パッションフルーツだということはご存知でしたか?
近年、ゴーヤと同様、節電のグリーンカーテンをつくる植物としてお花屋さんでも、パッションフルーツの鉢や苗をみかけるようになりました。
おいしいだけでなく、果花もエキゾチックで美しく見事です。
今回は、初夏から収穫期がはじまり8月は旬の終盤にはいりはじめた美しくトロピカルな味覚を満喫できるパッションフルーツの魅力にせまります。

パッションフルーツ(紫玉)甘酸っぱくてジューシー
パッションフルーツ(紫玉)甘酸っぱくてジューシー

美味しくパッションフルーツをいただくには!?

パッションフルーツには、黄色玉と紫玉の2種類あり、楽しむ生食用には紫玉がよく食されています。
●パッションフルーツのおいしい食べ方
パッションフルーツは生のまま食べるのが一番!?
噛まずに周りのゼリー状の部分を舌の上で味わい、酸味と甘みと芳醇な香りを楽しみます。
パッションフルーツを真横に半分に切り、スプーンで種ごとすくい取って噛まずにそのまま食べます。
少し種が気になりますが、種にはポリフェノールが豊富にふくまれていますので、ぜひいただきましょう!
食べる前によく冷やすとおいしさ倍増です。
●パッションフルーツの選び方
パッションフルーツは完熟するとマンゴーと同じように自然落下します。多少の傷はつきますが
大きな傷や割れ目などが無い事と、全体にまんべんなく色付いていいて、表面に艶があるものを確認して選んでください。また、手に持って少しでも重みが感じられるもので、パッション特有の爽やかな甘酸っぱい香りがあるものを選びます。
●パッションフルーツの食べごろと保存方法
表面がつるっとしている物はそのまま食べても甘酸っぱく美味しいですが、室温に置いておき追熟させる事で酸味が和らぎ甘味が増します。追熟が進むと表面にしわが出始め、へこんででこぼこした状態になってきます。
このしわしわが食べごろ!
水分が蒸発していくためで、これくらいになると酸味が抜けて甘味が強い状態になります。
この状態で冷蔵庫に入れよく冷やして食べてください。十分に追熟させたものや、追熟させる前の状態で保存したい場合はポリ袋などに入れ冷蔵庫の野菜庫に入れておきましょう。

リリコイバターやジャムなどのスイーツには、黄色玉が加工されることが多いようです
リリコイバターやジャムなどのスイーツには、黄色玉が加工されることが多いようです

花も実も数年楽しめるパッションフルーツのグリーンカーテンはいかが?2年後には100個の実も夢ではない!

パッションフルーツ(Passion fruit)の原産は、今年オリンピック開催のブラジル!!
亜熱帯地域で栽培されている果樹です。
日本では、鹿児島、沖縄、東京の島嶼部などで多く生産されています。近年は各地で栽培され多く流通するようになりました。時計の文字盤に似た花が咲くことから、別名、果物時計草(クダモノトケイソウ)とも呼ばれます。
ビタミンA、B、C、βカロテン、クエン酸、カリウムなどが豊富に含まれており、老化防止、生活習慣病予防や疲労回復などにも効果があります。
グリーンカーテンの定番「ゴーヤ」「朝顔」などと同じく手軽に育てることができるため、注目され始めています。
栽培は、成長が旺盛で病害虫の心配もほとんどなく、葉は秋まで枯れずに綺麗な状態を保つことができます。
結実年数は、春に小苗から育てても年内に、実生(みしょう)でも翌年~3年後には収穫できます。
育てやすく、うまく冬越しをして幹を太くしていくと数年間たくさんの収穫が楽しめるため人気です。
エコ、節電対策の傍ら、花も実も楽しめる緑のカーテンなんて、魅力的ですね。

苗も鉢植えも最近は入手がしやすくなりました
苗も鉢植えも最近は入手がしやすくなりました

パッションフルーツ簡単スイーツに挑戦!

●そのままソースとしてかけて
ヨーグルトやアイス、チーズケーキやタルトにソースとしてかけ、ミントを飾りましょう!
トロピカルなデザートに早変わりです。
●果肉部分を裏ごしして
中のゼリー状の部分を種と共に取り出して、目の細かい裏ごし器で種を取り除けばフレッシュのピューレが出来上がります。
ゼリーやムース、シャーベット、それにカクテル、スムージーなど色々な楽しみ方が出来ます。
●パッションフルーツのシロップ
シロップを作る場合は、果肉を取り出し、少し水と砂糖を加えて鍋に入れて加熱し、沸騰させずに85度位で3分間ほど加熱してから冷やし、ガーゼなどに流し込んで絞ります。
沸騰させてしまうと香りが抜けてしまうので注意してくださいね。炭酸などで割り、おいしいジュースのできあがりです。
●周りの殻も器に
中の果肉を取り出したあとの皮は、シャーベットやムース、ゼリーなどを作る際の器として使うと素敵ですね!

アイスクリームやマスカロポーネ(ティラミスに使われるクリームチーズ)にかけて
アイスクリームやマスカロポーネ(ティラミスに使われるクリームチーズ)にかけて

夏の香りが豊かなパッションフルーツ、ぜひ手にしてみてください!

パッションフルーツの花 トケイソウの仲間で姿形もエキゾチック
パッションフルーツの花 トケイソウの仲間で姿形もエキゾチック