啓蟄☆虫を食べる人が世界で増加中!?「食材としての昆虫」その魅力とは 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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啓蟄☆虫を食べる人が世界で増加中!?「食材としての昆虫」その魅力とは

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ナッツに似た味わいと評判のアブラゼミ♪

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イナゴの佃煮ごはん♪

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カイコを食べて元気にミッション!

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子カマキリが小女子に見えてくる?

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固い翅をはずし背中からフォークでほじっていただきます☆

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およばれした食卓に、もしセミや子カマキリがのっていたら?「エビや小女子と変わらない。普通に美味しくいただく」という人よりは、「何かの間違いだと思う」「絶叫する」「気を失う」という人のほうが多いのでは? 一般的にゲテモノ食いのイメージがある「昆虫食」。ところがなんと、ここ数年じわじわファンが増えつつあり、食糧難や栄養不足を救うスーパーフードとしても期待されているというではありませんか! 気になるそのお味は? 「虫」と聞いただけで毛穴が開いてしまう方も、怖いもの見たさでどうぞ♪

美容と健康に昆虫食

世界には、昆虫を常食している国がけっこうあります。
日本でも、古くから滋養豊かな食品としてイナゴやハチノコなどが食されてきました。とはいえ、近所の公園でセミやカブトムシ、チョウやカマキリなどをとって食べようとしている人がいたら「カエルじゃあるまいし、そんなもの食べて大丈夫なのか」と、怪しみませんか(実際「虫食い」の人たちはよく聞かれるそうです)。が、心配には及びません。むしろ昆虫、すこぶる体によいようです!
食材としての昆虫には、人が健康を維持するために必要な栄養素のほとんどが含まれています。虫の種類によって成分は異なりますが、良質な脂質(不飽和脂肪酸)とたんぱく質が豊富で、炭水化物は少なめ。体調維持に欠かせないミネラルや、代謝を促し疲労や肌荒れを改善するビタミンB群もたっぷり(ただしビタミンCは少なめなので、柑橘類と一緒に食べるとよいそうです)。エビやカニと同じく、不溶性食物繊維「キチン質」も。腸内の脂肪を吸収して体外に排出する働きがあり、デトックス効果や便秘の改善に効果的とされています。小さな体にギュッと栄養が詰まったヘルシーフードとして、昆虫は注目されているのです。

旬の虫を食べてサバイバル

季節によって種類や形態が変化する、その土地ならではの昆虫・・・それは旬の味覚であり、郷土食であり、文化なのです。
自分の手で捕まえて姿まるごと食すれば、生命をいただいて生きていると体感できる最高の食育に。未知の味や食感は五感を刺激し鍛えてくれます。また、自分が食べると思うと虫のコンディションや地球環境にも無関心ではいられなくなりますね。
人間は慣れない食物には抵抗感があり、とっさに食べられません。もしも食糧危機状態におかれたとき「昆虫は栄養があって美味しい」と知っていれば、虫とりして食材を確保するという選択肢が加わります。
とりわけ過酷なサバイバル空間である宇宙では、現地調達用のスペースフードにもっとも適している食品は「カイコ(のサナギ)」である、というJAXAの研究報告もありました。
さらに、昆虫は牛や豚などに比べてエネルギーを消費せずに優れた栄養源となるため、食糧政策の切り札としても期待されています。未来には昆虫を食べるのが当たり前の世の中になっているかもしれませんね。

おすすめの虫&注意点

卵・幼虫・サナギ・成虫すべてが食の対象ですが、虫の種類によって「食べ頃」があるようです。はじめは眉をひそめて食材として認めなかった人も、実際に食した後は「美味しかった」「また食べたい」と好意的になることが多いそうです。ちょっと食べてみたくなりますね。
ご自宅で調理用のゴキブリを飼育していらっしゃるという「虫食いライター」ムシモアゼルギリコさんおすすめの昆虫をいくつかご紹介いたします。
◇アリ
はるか3千年も前から、料理にドリンクにとさまざまな調理法で食べられてきた栄養豊かなアリ。日本でも昭和31年頃「ヤマアカアリ」を入れたチョコが登場、蟻酸(ぎさん)が効いた甘酸っぱい味で人気になったといいます。成虫は電子レンジで水分をとばし(ゴマ的に)振りかけて使うのがオススメ。
◇バッタ
佃煮でおなじみの「イナゴ」は、どちらかというと外皮のサクサク感を楽しむ種類なのだそうです。バッタの中では「トノサマバッタ」が最も大きくて食べ応えも十分! エビに近いプリプリした食感で、噛めば噛むほど香ばしいといいます。
◇セミ
虫食いデビュー戦にもっともオススメの食べやすい虫(たしかに、見るからに肉厚で美味しそうかも?)。カリッと揚げればナッツのようで、いぶした幼虫はソーセージのよう。昔中国では貴族の食べ物とされ、あのアリストテレスやファーブルも食したとか。中国ではつい最近、セミ料理が健康によいといわれ大流行しました。日本では、昭和初期に長野県で2度「セミの唐揚げの缶詰」の商品化が。しかし安定供給できず製造中止に・・・。
◇コオロギ
養殖も盛んなタイ、ミャンマー、ベトナム、ラオスなどのアジア圏だけでなく、イギリスの高級デパートで「スナックコオロギ」が売り上げを伸ばしたり、アンジェリーナ・ジョリーさんのご子息たちがハマって箱買いしたりと、欧米でもメジャーになりつつあります。外皮が柔らかく肉に甘みがあるので、濃い味付けをしなくても食べやすいとのことです。
◇ゴキブリ
食べるんだ・・・とひるまずにいられませんが、オススメは、大型で翅が無く動きがゆっくりなマダガスカルゴキブリ。扱いやすいので「手乗りゴキブリ」とも呼ばれ、ペットや撮影・アトラクションの小道具としても活躍しています。真っ白な肉は脂肪分たっぷりで、白身魚と遜色ない味わいとか。主婦の天敵クロゴキブリやチャバネゴキブリは、一応食べられるものの、すばやい動きで捕獲する労力のわりに肉が少なく、食用には向かないそうです。
昆虫は小さく傷みやすいため鮮度が命! 道に落ちて死んでいる虫をむやみに食べないのはもちろん、殺菌・無毒化のため加熱は必須です。甲殻類アレルギーの方は症状が出る危険があります。また、シデムシ、チャドクガなど食べられない虫もいるので、最初はかならず詳しい人と一緒に召し上がってくださいね。

試食イベントあります♪

虫の美味しさを多くの人に知ってもらおうと、普及イベントが各地で開催されています。3月13日『昆虫食のひるべ』(昆虫料理研究会主催・要予約)では、昆虫を使ったおひなまつりスイーツを紹介。カップルやご家族で参加&試食するのも楽しそうですね。「キャッチ&イート」の奥深い世界に興味のある方は、リンク先を参考に足を運んでみては。食の守備範囲がぐぐっと広がるかもしれません。
<参考>
『むしくいノート』ムシモアゼルギリコ(株式会社カンゼン)
『昆虫食入門』内山昭一(平凡社)
『虫の味』篠永哲・林晃史(八坂書房)


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