●カレーライスとライスカレーの違い

ところで、カレーライスとライスカレーの違いをご存知ですか?
実はこの2つにこれといって違いはなく、どちらの呼び方が正しいとは決められていません。
日本にカレーが上陸したころは「カレーライス」ではなく「ライスカレー」と呼ばれており、庶民的なものとして親しまれていました。
やがて高度経済成長期を迎え、一般家庭の食卓に並ぶ料理が豊かになり、それにしたがってカレー料理も庶民的なものから、より本格的なものへと進化。
そんな食の変化が背景にあり、1964年東京オリンピック開催の前あたりに呼び名が「ライスカレー」から「カレーライス」へと変貌をとげていったのです。
当時のカレーライスは、ライスとは別の容器にカレールーがはいっており、ハイカラなイメージを持たれていたといわれています。

カレーライス? ライスカレー?
カレーライス? ライスカレー?

●“ドライカレー”といわれて思い浮かぶ状態は、どんなもの?

さて、ここまでご紹介してきたのはスープ状のカレーライスでしたが、カレーの種類もいろいろあります。
そのひとつとして挙げられるのが、ドライカレーです。
みなさんはドライカレーと聞いてどのような状態を思い浮かべますか?
ひき肉とタマネギなど野菜のみじん切りを汁気のないカレールーで炒め、さらに煮詰めてライスの上にのせたミートソース状のものと、ライス自体にカレーの味がついているピラフ状のもの、2通りに分かれるかと思います。
どちらも正真正銘のドライカレーで、ミートソース状のものをウェットタイプ、ピラフ状のものをそのままピラフタイプと呼んでいます。
呼び名は同じですが見た目も味もまったく違うもの。
ドライカレーに関してはウェットタイプをパスタにかけてもいいですし、ピラフタイプをドリアにしても◎! 料理のバリエーションも広がります。
── カレーライスと一口にいっても人によってさまざまなこだわりがあり、カレーライス自体にもいろいろな種類があります。
今日のごはんは、子どもも大人も大好きなカレーライスはいかがでしょうか。