最近、若い女性を中心にジワジワと人気が広まっている「土鍋ご飯」。
インターネットのレシピサイトなどでも、土鍋でご飯を炊く方法がいろいろ紹介されていますよね。
そこで今回は、土鍋炊飯の醍醐味とともに、土鍋ご飯派の筆者が編み出した「ラクラク土鍋炊飯法」をご紹介しましょう!
美味しい新米が出まわるこの季節、ぜひ皆さんも土鍋炊飯にチャレンジしてみませんか?

様々な形状・色から1合〜3合炊き用など、最近の炊飯土鍋はとってもオシャレ!
様々な形状・色から1合〜3合炊き用など、最近の炊飯土鍋はとってもオシャレ!

「美味しさ」だけではない土鍋ご飯の魅力とは?

昔から米の煮炊きに使われてきた土鍋。遠赤効果でじっくり熱を伝え、保温性にも優れているため、ふっくらモチモチ&ツヤツヤのご飯が炊き上がります。
でも、同じように美味しいご飯を炊くなら、現代の炊飯器も負けてはいません。
昨日もご紹介した通り、家庭用炊飯器は年々進化し高性能化しています。スイッチポンで美味しいご飯が炊けるという利便性では、やはり炊飯器に軍配が上がるでしょう。
にもかかわらず、あえて土鍋でご飯を炊く人が増えているのはなぜでしょうか?
その理由は「美味しさ」はもとより、「自分でご飯を炊く」というシンプルな喜びや満足感にあるような気がします。
日本人にとって白いご飯は食の基本。だからこそ、ひと手間かけて自分で炊き上げ、ゆっくり味わう……そんな昔ながらのスローな食生活が、いま見直されつつあるのかもしれません。
土鍋のフタを開けた瞬間、フワ~っと立ちのぼる湯気と、ほんのり甘~いお米の香り。
見た目にもふっくらツヤツヤ、上手に炊き上がった時の満足感。
自分で炊いたご飯は、その味わいもひとしおです。お腹だけでなく、心までほっこりと満たしてくれますよ。

フワ~っと立ちのぼる湯気とほんのり甘~いお米の香り。最高ですよね!
フワ~っと立ちのぼる湯気とほんのり甘~いお米の香り。最高ですよね!

火加減の調節ナシで、美味しい土鍋ご飯が炊ける!

一方で、微妙な火加減で炊き上がりにムラが出やすいのが、土鍋炊飯の難しいところ。強火で沸騰させてから中火で何分、弱火で何分と火加減の調節が難しく、ヤワヤワのベッタリご飯になってしまったり、カチカチに焦げ付いてしまったり……なかなか上手に炊けないという声も耳にします。
では、そんな悩みにお応えして、土鍋ご飯にハマった筆者が試行錯誤を重ねてたどり着いた「ラクラク土鍋炊飯法」をお教えしましょう。

超簡単! 意外と知らない「ラクラク土鍋炊飯法」

【超簡単・ラクラク土鍋炊飯法】(2合の場合)
手順1/普通に研いだ米の水を切って土鍋に入れ、分量の水を注ぎます。
水の量は2合に対して400~450mLが目安。食感のお好みで調整してください。
手順2/研いだ米と水を入れた土鍋を、そのまま冷蔵庫に入れて1時間以上浸水させます。
柔らかめの食感が好きな人は、2時間以上置くのがオススメ。
※冷蔵庫に長時間入れておいても炊きあがりに差はないので、夕食に炊きたての白米が食べたい……という人は、朝出かける前に洗ったお米を土鍋ごと冷蔵庫に入れて準備しておくとよいでしょう。
手順3/浸水が済んだら土鍋にフタをして、弱火のまま20分炊きます。
火にかけると同時に、タイマーを20分にセットするのを忘れずに!
また、火加減は最初から最後まで一番弱い火力(とろ火)のままキープしましょう。
「もう少し火力が強いほうがよいのでは?」と思いがちですが、最弱火力で20分我慢することが、底の部分を焦がさないための大切なポイントです。
手順4/20分経ったら火を止めて、すぐにフタを開けてご飯を十字にサクッと切り、底から全体を軽く混ぜます。
炊き上がった直後にちょっと水分が多いと感じたら、強火で30秒ほど加熱するとGOOD。
手順5/ご飯を軽く混ぜたらフタをして、そのまま13分蒸らせば出来上がり!
■ラクラクポイント■
浸水後はお米が水分を吸っているため、最初の量より少なくなっていますが、この段階で水を替えたり加える必要はありません。つまり、冷蔵庫から土鍋を取り出して、そのまま火にかけるだけでOK!
さらに、お米を炊いている間は一度も火力の調整がいらないので、おかず作りに専念できるのもうれしいですよね。
■美味しく食べるポイント■
蒸らした後、1時間以上放置すると味がガクッと落ちるので要注意。
また、ご飯を冷凍保存する場合は、蒸らし後すぐにタッパーやラップにとって密閉し、人肌ほどに冷めたら冷凍庫へ。完全に冷めた状態まで放置しておくと、電子レンジで加熱する際に炊きたての風味が落ちてしまうので注意しましょう。
さてさて、いかがですか?
この方法なら、難しい火加減の調整も一切ナシ! 驚くほど簡単に美味しい土鍋ご飯が炊けちゃいますよ。
初めての人も、新米を購入したらぜひとも一度試してみてくださいね!!

20分間、最弱火力で放置(画像のような強火だと焦げてしまうので要注意!)
20分間、最弱火力で放置(画像のような強火だと焦げてしまうので要注意!)