カボチャの仲間・ズッキーニは、ナス感覚で使えるオールマイティな夏野菜!

2015/08/23 16:30

南仏料理のラタトゥユや、イタリア料理のカポナータには欠かせない西洋野菜「ズッキーニ」。 最近はスーパーなどでも1年中見かけますが、実は7~8月が旬の夏野菜なんです。 他の夏野菜と同じく、ズッキーニにも夏の健康に役立つ栄養素がたっぷり含まれています。 定番のラタトゥユだけでなく、調理法次第でレパートリーが広がるズッキーニを使って、ちょっと目先を変えた家庭料理を楽しんでみませんか?

緑や黄色など、鮮やかなビタミンカラーがみずみずしいズッキーニ
緑や黄色など、鮮やかなビタミンカラーがみずみずしいズッキーニ
見た目はキュウリとそっくりなのに、実はカボチャの仲間 ズッキーニはウリ科・カボチャ属の果菜で、太い主茎から四方へ放射状に実を付けるのが特徴です。外見はキュウリと似ていますが、カボチャ(ペポカボチャ)の仲間に属し、よく見かける細長い緑果種のほかに、黄果種や球形のタイプもあります。 果実は熟するまで置かず、開花して4~5日後の幼果(長さ20センチ前後)を収穫します。時間が経つと中がスカスカの繊維状になってしまうので、購入したらできるだけ早く新鮮なうちに食べ切りましょう。
茎から放射状に細長い実を付けます
茎から放射状に細長い実を付けます
旬の夏野菜は、やっぱり夏の身体に優しい! キュウリ・スイカ・冬瓜など、他のウリ科の夏野菜と同様、ズッキーニにもカリウムが豊富に含まれています。カリウムは高血圧の原因となるナトリウム(塩分)の排出を促し、利尿作用や体温を下げる働きがあるため、暑さによる身体のほてりや、ムクミの解消にも役立ちます。 さらに、肌や髪の健康維持に欠かせないβカロテンやビタミンC、新陳代謝を促して疲労回復を助けるビタミンB群も多く含まれているので、日焼けによる肌・髪のダメージケアや、夏バテの解消にも一役かってくれます。 和・洋・中華・エスニックと、料理アレンジも自由自在! 日本の家庭料理では、いまいち馴染みの薄いズッキーニですが、茄子(ナス)感覚で使ってみるとメニューの幅がぐっと広がります。 【煮る】 ラタトゥユなどのトマト煮にはもちろん、細かく切ってトロリと煮込めば、パスタのトマトソースやミートソースに。カレーやお味噌汁の具材にもピッタリです。 【焼く】 薄く切ってフライパンやオーブントースター、網などでこんがりと焼き、塩コショウやオリーブオイル、マヨネーズや溶けるチーズなど、お好みの調味料で仕上げます。バーベキューの焼き物にもオススメ。 【炒める】 ズッキーニ自体は味がサッパリしているので、味噌炒め、しょう油炒め、塩炒め、バター炒め、オイスターソース炒めなど、どんな味付けにもマッチします。薄くスライスして、炒める前にサッと湯通しすると、手早く仕上げられて食感もGOODに。きんぴらごぼう風、麻婆ナス風にもアレンジできます。 【揚げる】 油と相性のよいズッキーニは、天ぷらやフライなどの揚げ物にも向いています。やや厚め(8~10ミリ)に切って揚げると、カボチャのようなホッコリとした食感に、極薄に切って揚げると、ポテトチップのようなパリッとした食感になります。 【生で使う】 ズッキーニは塩もみ(塩漬け)やピクルス(酢漬け)にすれば、生のままでも美味しく食べられます。薄くスライスしてそのまま漬け込んでもOKですが、やや厚め(4~5ミリ)に切ってサッと茹でてから漬け込むと、程よい歯応えが楽しめます。 ナスのように煮たり、焼いたり、炒めたり、揚げたり、生で使ったり……。 調理法次第で和・洋・中華・エスニックと多彩なアレンジが楽しめますよ。 ぜひ、いろいろと試してみてくださいね!

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