自販機あるある/10円玉44枚では、440円のたばこを購入できない

 券売機とは別に、たばこや飲料などの自販機にも別の制限機能が設けられています。

 例えば、貯金箱にたまった小銭を整理しようと10円玉44枚をポケットに入れて、家の近くの自販機で440円のたばこを購入しようとしても、たばこを買えずにスゴスゴ帰宅することうけあい。

その理由は、

●10円玉は40枚まで
●50円玉は4枚まで
●100円玉は4枚まで
●500円玉は3枚まで

といった硬貨枚数制限が設けられているから(自販機設置店舗によって差があります)。

 こうした機能は、過去に起きた変造硬貨事件や自販機荒らしなどを背景に「いたずら=偽造通貨行使の防止」を主目的に、多くの自販機が講じた対策。

 また「100円玉10枚を投入し、返却レバーを押すと500円玉2枚が戻る機能」を悪用し、店主のいぬ間に大量両替された事例もあり、多くの自販機で同様の制限が設けられることに。

*自販機は日々進化しているので、上記にあげた制限が適用されない場合もあります。 自販機あるある/緊急時の位置確認や、停電時の飲料供給機能 自販機には「住所表示ステッカー」が貼られていることをご存じですか? これは、110番や119番を要する緊急時にいち早く所在地を確認できるよう、消防庁が自販機メーカーに要請したことで始まったもの。 例えば、「レジャー先でクルマが故障してしまい、救助を要請したい」「目の前で交通事故が発生。救急車を呼ぶ際に的確に現在地を知らせたい」というときは、自販機が近くにあればステッカーですぐに位置確認ができるのです。

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