■金時草の食べ方

 最も一般的な食べ方は、お浸し(酢の物)。調理方法も簡単で、金時草らしさを味わえます。他にも、天ぷら、炒め物、味噌汁、散らし寿司やゼリーなど、料理のバリエーションは工夫次第で広がります。

<お浸しの調理法>
1.太い茎から葉へ枝分かれしている箇所で、ポキポキとちぎります。
2.沸騰したお湯に葉をサッと入れて茹でます。
3.ザルにあけ、冷水で軽く洗います。
4.水気をしぼったら、食べやすい大きさに切り、器に盛り付けます。
5.お醤油に加えて酢をかけるのがお勧め。青紫色から鮮やかな赤紫色に変化し、すっきりとした味わいになります。二杯酢、三杯酢、ポン酢でもどうぞ。

■残った茎は?

 実は、金時草の茎を水に挿しておくと、2週間ほどで根が出てきます。発根(はっこん)を確認したら、プランターやポットに土を入れて、根が出た茎を植えてみましょう。暑さには強いのですが、乾燥に弱いので、水やりを忘れずに。葉が茂ったら摘んで食べましょう。葉を摘んでも次々とわき芽が出てくるので、うまくいくと冬になるまでずっと収穫できます。

※例年ですと1束が300円程度の金時草ですが、6月現在、小売価格は1束700円程の高値となっています。そのため、金沢市内のスーパーでは店頭に並んでいない状況です。今後、出荷数が増え、例年のように流通して欲しいと願っています。

●2018年5月29日記事の一部を修正をしました。