桜の開花が日本で最も遅い北海道の東部でも、ようやく春の訪れを感じる季節になりました。道東の今年の桜の開花は、ゴールデンウィーク終盤の5月5日ころからと予想されています。桜と同時に、一斉に花が咲き始める北海道ですが、道東では、公園一面の芝桜やチューリップを、桜と同時に楽しむことができます。街が花で色とりどりに染まる道東で、遅い春を感じてみませんか。

紋別・滝上公園を彩る一面の芝桜。街には甘い香りが漂う。
紋別・滝上公園を彩る一面の芝桜。街には甘い香りが漂う。

一面のピンク !! 紋別・滝上公園の 「芝桜のじゅうたん」 は5月上旬から

紋別市から車で40分、紋別郡滝上町にある滝上(たきのうえ)公園では、毎年5月上旬から6月上旬にかけて、芝桜が公園一面を覆いつくします。
ミカン箱一つ分の苗から始まった芝桜は、毎年、町民の努力によって増え続け、今では10万㎡もの大群生になりました(甲子園の7倍の広さ!!)。その広さは日本最大規模。丘一面が薄いピンクで覆われ、甘い香りが街中を包みこみます。
今年の「芝ざくらまつり」は5月9日から開催です。
・5月9日(土)~6月7日(日)、7:00~18:00
また、ヘリコプターに乗って、空から一面の芝桜を見ることができます。
・5月23日(土)~5月31日(日)、9:00~17:00
・大人5,000円、小人4,000円(3歳~12歳)

丘一面の芝桜。見渡す限りのピンクのじゅうたん。
丘一面の芝桜。見渡す限りのピンクのじゅうたん。

120万本のチューリップが見もの !! 湧別町の 「チューリップフェア」で、気分はオランダ !!

7ヘクタールの広さに、100品種、120万本のチューリップが植えられている、紋別郡・湧別(ゆうべつ)町の「チューリップ公園」。紋別空港から車で約30分。本場オランダから直輸入された珍しいチューリップも見ることができます。展望台はオランダの風車型。広さ12.5ヘクタールの公園を一望できます。
今年の「2015 かみゆうべつチューリップフェア」は5月8日から。楽しいイベントが盛りだくさんです。
・5月8日(金)~6月7日(日)、8:00~18:00
フェア中は球根の予約販売を行っているほか、好きなチューリップを畑から直接、球根ごと採取してもらい、それを販売するという「掘り取り販売」も行っています。
また、オランダの民族衣装を貸し出していて、女性用、男性用、子供用があり、どれでも1着500円。衣装を着てチューリップ畑を散策すれば、気分はオランダ人!!
広い園内では、中を周遊できる電動バス「チューピット号」が運行しているほか、 マスコットキャラクターの「チューピットくん」と「リップちゃん」がお出迎えしてくれます。

チューリップに風車。民族衣装を借りたら気分はオランダ!!
チューリップに風車。民族衣装を借りたら気分はオランダ!!

遠軽町 「太陽の丘えんがる公園」 では芝桜とチューリップが同時に楽しめる !!

紋別空港から車で40分に位置する遠軽(えんがる)町、ここにある「太陽の丘えんがる公園」が、今年は4月29日からオープンしました。北海道の春は、桜もチューリップもツツジも一斉に咲き出しますが、この公園にも様々な花や木が植えられていて、5月中旬から順々に見ごろを迎えます。
写真の「シバザクラ」は、5月中旬~6月上旬。
同時に「えぞ山桜」と「えぞ紫ツツジ」は、5月中旬。
次いで、「クロフネツツジ」と「レンゲツツジ」は、5月下旬~6月上旬。
さらに、「シャクヤク」が、6月下旬~7月上旬、「ジャーマンアイリス」が、7月中旬~下旬と続きます。
5月24日(日)には、シバザクラ観賞会「花★満腹ひろば」が、開催されます。
花を楽しみながら、ジンギスカンを食べることができるほか、ビンゴ大会やゲーム大会などがあります。また、凧揚げ大会も実施されます。
22日(金)~24日(日)の19:00~21:00は、公園がライトアップされる予定です。
今年は記録的な大雪に見舞われた北海道の東部ですが、ようやく遅い春がやってきました。日本気象協会によると、道東の桜の開花は例年より1週間以上も早い、5月5日ごろからと予想されています。桜を皮切りに北海道の東部では、桜もチューリップも一斉に咲きだします。ゴールデンウィーク後に花々の見ごろを迎える道東へ、ちょっと足を延ばして行ってみませんか。

遠軽町の「太陽の丘えんがる公園」。芝桜とチューリップが同時に咲いている!!
遠軽町の「太陽の丘えんがる公園」。芝桜とチューリップが同時に咲いている!!