昨日は首都圏でも初積雪を記録し、朝はきれいな雪景色となりました。
アニメ映画「アナと雪の女王」も雪と氷の世界でしたが、まるで「アナ雪」のお城にいるような「アイスホテル」が現実にあるのをご存知ですか?
建物や家具など、すべてが雪と氷でできたアイスホテルは、芸術作品のように美しく幻想的。
北欧のアイスホテルに宿泊してオーロラ鑑賞へ……というのは素敵ですが、日本からはちょっと遠いのが難点。
でも、この冬は夢のアイスホテル滞在が日本でも楽しめるんです!
アイスホテルの魅力を探ってみました。

クリスタルな輝きを放つアイスホテル
クリスタルな輝きを放つアイスホテル

世界のアイスホテル

スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの北欧をはじめ、カナダ、ルーマニアなどの個性的なアイスホテルが宿泊客を魅了していますが、なかでも有名なのがスウェーデンのユッカスヤルヴィにあるアイスホテル。
冬の訪れとともに建設が始まり、春にはとけて川に帰属するホテルは、毎年新たなデザインで異なった表情を見せてくれます。
繊細な氷の彫刻が飾られた客室には、美しくクリスタルなシャンデリアが輝き、雪と氷のアートな空間が広がります。
氷のグラスでカクテルを楽しんだら、トナカイの毛皮が敷かれた氷のベッドの上で、寒冷地仕様のスリーピングバッグ(寝袋)に入って眠るというユニークな体験ができるのもアイスホテルならでは。
そんなアイスホテルがこの冬、日本でも体験できるようになりました!

北海道に出現したアイスホテル その1「ロイズアイスヒルズホテルin 当別」

ひとつは、札幌から約1時間、石狩平野の北に位置する小さな町・当別町に、今年で2回目のオープンを果たした「ロイズアイスヒルズホテルin 当別」。
当別町はスウェーデンのレクサンド市と姉妹都市提携を結んでいる縁から、前述の世界的人気のアイスホテルをモデルにつくられました。
かまぼこ形の客室3棟と、氷のバーの1棟は、電動ノコギリで切り出した氷の柱を積み上げて壁をつくり、鉄の網が張ってある屋根は雪でしっかり固めてあります。
ベッドやテーブルなどのインテリアは道内のアーティストがデザインしたもので、1棟に二人ずつ宿泊できます。
スノーモービルや二輪駆動の自転車での雪上走行体験など、厳冬期の雪山を楽しむアクティビティも充実!
営業は3月15日(日)までの期間限定です。
神秘的で不思議な世界をぜひ体験してみてくださいね。

北海道に出現したアイスホテル その2「星野リゾート トマム」

もうひとつの注目が、「星野リゾート トマム」。
今年で20周年を迎えた「アイスビレッジ」は冬の夜にだけ現れる氷の街で、アイスリンクに氷の教会、スノーパーク、氷の学校など、さまざまなエンターテイメントが楽しめるエリアです。ここに4年ぶりに「氷のホテル」が復活しました。
宿泊体験は星野リゾート トマムの一般客室を予約した人のみに与えられる特権で、1日1組、2名までの完全プライベート空間。
専用パジャマと極地用寝袋が用意され、就寝前と起床時には温かい飲み物のサービスも。
アイスビレッジは本年3月22日(日)までの営業ですが、「氷のホテル」宿泊体験は2月28日(土)まで。
体験したい方は早めの予約を!ほとんどのアイスホテルは室内がマイナス5度前後に保たれていますが、風が遮られることもあり結構暖かく感じるのだそう。それほど外は極寒なのですね。
氷のホテルは猛吹雪や豪雪などの天候によっては閉場する場合もあるようです。状況を事前に確認することや、しっかりとした防寒対策をオススメします。
春にはすべてがとけてなくなってしまう運命を持つ、雪と氷のホテル。
この時期だけの非日常の空間に身を委ねて、“アナ雪”気分を満喫してはいかがでしょうか。