寒くなると温かいものが食べたくなりますね。鍋ものやスープに豚汁など、冬の味覚に欠かせないのが根菜類です。
冷たい土の中で栄養分や糖分をじっくりと蓄えた美味しさはまた格別!
じゃがいも、にんじん、さつまいも、ごぼう、大根、さつまいも、さといも、れんこん……、根菜の種類はたくさんありますが、今回は知る人ぞ知る、技あり根菜たちをご紹介します。

かつてはインディアンのスタミナ源として重宝された、茹でアピオス
かつてはインディアンのスタミナ源として重宝された、茹でアピオス

さつまいも×梨? ⇒ ヤーコン

見た目はさつまいもなのに食感は梨、というのがヤーコン。
アンデス原産のキク科の植物で、フラクトオリゴ糖をたっぷり含んでいるためとても甘いのが特長です。
生でも食べられ、きんぴらやお味噌汁などの加熱料理でもシャリシャリした食感のまま美味しくいただけます。
あまり出回っていないので、見つけたら即ゲットをオススメ。
特に血糖値が気になる方にオススメなのがすりおろして絞ったジュース! 変色しやすいので茶色のジュースができあがりますが、飲んでみるとその甘さと美味しさに驚くはず。食物繊維やポリフェノール、ミネラルなどの栄養も豊富なため、便秘解消やダイエット効果にも期待がかかる、今、注目の根菜です。

芋&生姜? ⇒ キクイモ

キクイモといっても芋ではなく北米を原産とするキク科の植物で、見たところ生姜にそっくり。
「天然のインシュリン」と言われる多糖類イヌリンを含む食物繊維カリウムが主な成分で、糖尿病や高血圧に効果があるなど美容や健康に良いと脚光を浴びています。
皮を剥くと真っ白でカリカリした食感のため、スライスしてサラダのトッピングにしたり、煮物やスープなどどんな料理にも使えます。
繁殖力が非常に強いため全国で野生化している半面、野菜として店頭で見かけることは稀です。
健康食品として乾燥させたり粉にしたものが流通していますので、気になる方は試してみてくださいね。

畑のネックレス? ⇒ アピオス

最後にご紹介するのは北米が原産のマメ科の植物、アピオス。
輸入されたりんごの苗木についてきたと言われ、現在でも日本での産地は青森がトップです。
親指サイズの大きさで、見た目はむかごのネックレスのよう。じゃがいもとさといもを合わせたような、栗にも似たほっくりした食べ心地で、皮つきのまま調理して食べられます。
“天然のサプリ”といわれるほどの栄養価で一躍話題になりました。ジャガイモの4倍の鉄分、5倍の繊維質、3倍のたんぱく質を持ち、かつてはインディアンのスタミナ源として重宝されたほど。
塩茹ですればおやつやおつまみにぴったり! 揚げても焼いても、シチューなどに入れても美味しいので、人気が急上昇しています。

知らない野菜にもチャレンジしてみよう

知らない食べ物を買ったり食べたりするのは躊躇しますし、心配や不安がつきものですよね。
でも、ここにご紹介した根菜たちは、実は以前から日本で成長し食べられているものばかり。
流通しにくいという難点はありますが、美味しく体によいものであれば、絶対に試す価値あり、です!
さあ、さっそく冬が旬の珍しい野菜を探しに出かけましょう!