3つの上級観光テクニックで 冬の風物詩「流氷」を体験しよう!

2014/12/26 19:00

北海道のオホーツク海沿岸にやってくる流氷。 潮の流れや風向きによって視界から消えてしまったり、たった一晩で海を覆いつくす大流氷が出現するなど、オホーツク海ならではの神秘的な大流氷原は一見の価値あり! 流氷観光はファンも多く、毎年多くのリピータが訪れていますが、昨今ではさまざまな方法で流氷を間近に見られるんです! 皆さんも陸、海、空から……さまざまなアプローチで流氷に大接近してみては。

大流氷原をガリガリ音を立てて進む様は大迫力!(流氷の見頃は1月中旬〜3月下旬)
大流氷原をガリガリ音を立てて進む様は大迫力!(流氷の見頃は1月中旬〜3月下旬)
冬の到来を知らせる流氷の接岸 オホーツク海の流氷は、中国とロシアの国境を流れるアムール川からやってきますが、アムール川から流れ込む海水の塩分濃度が下がり、シャーベット状に変化する冬季限定の神秘的な現象です。 1月下旬頃になると肉眼で水平線上に見えるようになり、これを「流氷初日」と言います。 また、流氷が接岸した日は「接岸初日」と呼ばれ、同じ「初日」であっても大きな違いがあります。 ちなみに、流氷初日の目安は例年の1月中旬頃とされ、3月下旬頃まで流氷を見ることができます。 流氷の季節限定、ローカル列車 「流氷は遙か彼方の北の海のこと」「遠いし、行くのが大変!」と思っている人のイメージをくつがえすのが列車で楽しむ流氷観光です。 その名も速度が遅い(のろい)とトロッコを合わせたかわいいネーミングの「流氷ノロッコ号」。 毎年1月下旬から3月上旬の厳冬期に、オホーツク沿岸に押し寄せる流氷を展望できる特別列車として、知床斜里・網走間を1日2往復運行。 2015年に節目の25周年を迎える「流氷ノロッコ号」の平均時速は、かなりゆっくりめの40km台。 流氷に覆われたオホーツク海を温かな車内からじっくり堪能できるうえ、サービスとして10分前後停車する途中の「北浜駅」からは、タイミングがよければ“大流氷原”を一望できるかも! 大迫力! 砕かれる流氷を間近に楽しむ 流氷をダイナミックに見たい人には2つの船がオススメ! 一つ目は網走流氷観光砕氷船「おーろら」です。 流氷状況によって変わるものの、網走港から約1時間の乗船を楽しめるクルーズ船「おーろら」は、衝撃的にまばゆい一面流氷の海を展望デッキから堪能できるうえ、流氷を砕きながら進むダイナミックさも魅力! 1月の4便/日、2・3月の5便/日は観光客で大人気ですが、運がよければ流氷の上でくつろぐアザラシと出会えるかも! もう一つは、紋別港から出港する流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」です。 「ネジを廻すと前に進む」というアルキメデスの原理に基づく巨大な2本のアルキメディアン・スクリュー(ドリル)が、大流氷原の中をバキバキ音を立てて進む様は大迫力! 小型船ながらその威力は絶大で、技術の進化に伴い威力がアップし今日では、厚さ60cmの流氷さえも砕いてしまうというから驚きです。 流氷にさわってみよう! 見るだけでなく、流氷に触ってみたいという人も多いはず。 そんな人は、専門ガイドさん付きのツアーに申し込めば、ガイドさんの指導のもと「流氷ウォーク」を楽しむことも。「冷たい海に落ちない?」「濡れたらいや」という心配も無用です。普段着の上につなぎ型の完全防水ドライスーツを着用するので、体が濡れる心配はありません。 さらに、このツアーでは、ある特定の光の条件が整ったときにだけ現れる「アイスブルー」という現象に出会えることも! これは白から流氷本来の色である神秘的なブルーへと変化するとても珍しい現象なので、見られた人はとてもラッキーとされています。 温泉でほっこりする冬の旅に出かける人が多い中、列車、船、そしてウォーキング……など希望にそったスタイルで、冬だけしか体験できない流氷観光の旅も素敵ですね。 オホーツク海に広がる大自然の神秘は、きっと忘れ得ぬ思い出になるはずです。

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