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トム・ハンクスとダン・ブラウンから映画と街の魅力を聞き出した
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主要舞台のヴェッキオ宮殿。立ち入り禁止区域を映画と小誌が特別撮影!
13~14世紀に建てられ、当初はフィレンツェ共和国の政府庁舎として使用されていた。増改築が繰り返され、この五百人広間は「ヨーロッパ一豪華なサロン」を目指して造られた。天井高は19m!映画では、右壁に飾られているヴァザーリの絵に記された文字が、謎を解く鍵となる
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映画の重要な小道具、ダンテのデスマスクも
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ヴェッキオ宮殿の外観
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通常は非公開の天井裏も、アクションシーンの舞台に。斜めの柱が効果的に使われ、その技術の高さに現代の建築家も驚くそうだ
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地図の間の「アルメニアの地図」は、隠し扉になっている。映画では、主人公らはここを抜けて秘密通路を通って外部に脱出する。普段は施錠され、観光客は扉の存在さえ知らない
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息詰まる追走劇はボーボリ庭園から始まった
ピッティ宮殿の裏側にある広大な公園。メディチ家が同宮殿に移り住んだ16世紀から、拡張工事が行われた。アルノ川南岸のピッティ宮殿と北岸のヴェッキオ宮殿は、ヴァザーリ回廊で結ばれている。これはヴェッキオ橋(後述)の上層部分等に設けられた特別な通路で、ウフィッツィ美術館を経由して両宮殿はつながっているのだ。映画で主人公らは追っ手から巧みに身を隠しつつ、ボーボリ庭園から回廊を抜けて、ヴェッキオ宮殿五百人広間に移動する
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謎を解きつつ街を疾走する
映画「インフェルノ」は、追い詰められた男がバディア・フィオレンティーナ教会の尖塔から飛び降り自殺するところから始まる
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尖塔が目印のバディア・フィオレンティーナ教会。観光地化されておらず、敬虔な信者が祈る姿が見られ厳粛な雰囲気が漂う
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サン・ジョヴァンニ洗礼堂
ドゥオーモ前に立つ八角堂で、内部の天井は美しいモザイク画で覆われている。そもそもの起源は4~5世紀。現在の建物は11~12世紀に造られ、ダンテも洗礼を受けたという
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映画ではここで、ダンテのデスマスクに記された謎を解く
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ヴェッキオ橋
2層構造で、下には宝石店などが軒を並べる。上層にはヴァザーリ回廊がある
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ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)の下層の両端には商店が立ち並ぶ。映画では、この市内屈指の商店街で追跡劇が展開された
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トム・ハンクスが愛したビステッカ
表面はしっかり火が通っているが、中はレア。軟らかい歯応えが、肉を食らっていると実感させる。1キロあたり45ユーロ。写真は1.3キロ。各卓には、カンビ氏が自信を持ってすすめるキャンティワインのボトル20ユーロが置かれている
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唐辛子の利いたトマト味パン粥、パッパ・ポモドーロ8ユーロ
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店内には生ハムがぶら下がる
All’Antico Ristoro di Cambi
Via S.Onofrio,1r Firenze
営業時間/12:00~14:30、18:00~22:30
定休日/日曜
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フィレンツェの魅力を満喫しつつ、傑作をものにしたハワード監督(左)とハンクス
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