ノンフィクション作家・吉岡忍が巨大防潮堤を問う 「消えゆく海」

  • (1)野々下海岸 宮城県気仙沼市
市内でも早く工事が始まった防潮堤。完成すると9.8メートルの高さになる。もともとは地元の人が遊ぶ砂浜だった。海が見えないことに反対もあるが、防潮堤ができないと被災跡地の土地計画が進まないため、住民の意見は分かれている

    (1)野々下海岸 宮城県気仙沼市
    市内でも早く工事が始まった防潮堤。完成すると9.8メートルの高さになる。もともとは地元の人が遊ぶ砂浜だった。海が見えないことに反対もあるが、防潮堤ができないと被災跡地の土地計画が進まないため、住民の意見は分かれている

  • (1)野々下海岸 宮城県気仙沼市

    (1)野々下海岸 宮城県気仙沼市

  • (2)大谷海岸 宮城県気仙沼市
黒い土嚢で造った仮の堤防が万里の長城のように続く。土嚢にはナンバリングがされており、3ケタの数字も。JR気仙沼線の大谷海岸駅のすぐそば。現在は代替の輸送バスであるBRTの駅になっている

    (2)大谷海岸 宮城県気仙沼市
    黒い土嚢で造った仮の堤防が万里の長城のように続く。土嚢にはナンバリングがされており、3ケタの数字も。JR気仙沼線の大谷海岸駅のすぐそば。現在は代替の輸送バスであるBRTの駅になっている

  • (2)大谷海岸 宮城県気仙沼市
土嚢の仮堤防。計画高は9.8メートル

    (2)大谷海岸 宮城県気仙沼市
    土嚢の仮堤防。計画高は9.8メートル

  • (3)大船渡港 岩手県大船渡市
大船渡港を守るべく巨大なコンクリートの壁を並べた防潮堤の工事が進んでいる。完成時は7.5メートルになる予定。奥には煙を上げるセメント工場の煙突が見える。この防潮堤の整備には、20億3500万円が計上されている

    (3)大船渡港 岩手県大船渡市
    大船渡港を守るべく巨大なコンクリートの壁を並べた防潮堤の工事が進んでいる。完成時は7.5メートルになる予定。奥には煙を上げるセメント工場の煙突が見える。この防潮堤の整備には、20億3500万円が計上されている

  • (3)大船渡港 岩手県大船渡市
防波堤の下に沈める巨大なケーソン

    (3)大船渡港 岩手県大船渡市
    防波堤の下に沈める巨大なケーソン

  • (3)大船渡港 岩手県大船渡市
計画高さ指標 7.5メートル

    (3)大船渡港 岩手県大船渡市
    計画高さ指標 7.5メートル

  • (4)田老海岸 岩手県宮古市
世界に誇るスーパー堤防といわれた高さ10メートルの防潮堤。写真は海に向かってX字形を描く内側。昭和三陸大津波の後、1934~57年に建設された一番古い部分だ。震災で残った箇所は修復され、さらにかさ上げする工事が行われている

    (4)田老海岸 岩手県宮古市
    世界に誇るスーパー堤防といわれた高さ10メートルの防潮堤。写真は海に向かってX字形を描く内側。昭和三陸大津波の後、1934~57年に建設された一番古い部分だ。震災で残った箇所は修復され、さらにかさ上げする工事が行われている

  • (4)田老海岸 岩手県宮古市
スーパー堤防のX字の継ぎ目にある開閉扉。津波襲来時には閉じられるが、通常は通行のため開いている。扉の向こう側から集落の街灯の光が漏れる。今回の地震では、人口4434人(当時)のこの地区で、200人近い死者、行方不明者が出た

    (4)田老海岸 岩手県宮古市
    スーパー堤防のX字の継ぎ目にある開閉扉。津波襲来時には閉じられるが、通常は通行のため開いている。扉の向こう側から集落の街灯の光が漏れる。今回の地震では、人口4434人(当時)のこの地区で、200人近い死者、行方不明者が出た

  • (5)鮪立漁港 宮城県気仙沼市
漁港の復旧工事が進む中、オレンジ色の漁網がはためく。9.9メートルの防潮堤が建設されると、このラインの高さになる。海が見えなくなるため、住民の反対意見も多い。集落は、低地がすべて流され、高台の家だけが残った

    (5)鮪立漁港 宮城県気仙沼市
    漁港の復旧工事が進む中、オレンジ色の漁網がはためく。9.9メートルの防潮堤が建設されると、このラインの高さになる。海が見えなくなるため、住民の反対意見も多い。集落は、低地がすべて流され、高台の家だけが残った

  • (5)鮪立漁港 宮城県気仙沼市

    (5)鮪立漁港 宮城県気仙沼市

  • (6)白浜海岸 宮城県石巻市
建設予定の防潮堤をかたどった木枠

    (6)白浜海岸 宮城県石巻市
    建設予定の防潮堤をかたどった木枠

  • (7)戸倉海岸 宮城県本吉郡南三陸
計画高は8.7メートル

    (7)戸倉海岸 宮城県本吉郡南三陸
    計画高は8.7メートル

  • 関連記事

    • 震災10年「防潮堤に頼らない」を選んだ二つの街 被災前の砂浜を取り戻した地域も

      震災10年「防潮堤に頼らない」を選んだ二つの街 被災前の砂浜を取り戻した地域も

    • ノンフィクション作家・吉岡忍が「防潮堤は強がりなガキ大将みたい」と指摘

      ノンフィクション作家・吉岡忍が「防潮堤は強がりなガキ大将みたい」と指摘

    • 津波を防ぐための防潮堤で集落冠水の悲劇 豪雨で排水追い付かず

      津波を防ぐための防潮堤で集落冠水の悲劇 豪雨で排水追い付かず

    記事本文に戻る
(1)野々下海岸 宮城県気仙沼市
市内でも早く工事が始まった防潮堤。完成すると9.8メートルの高さになる。もともとは地元の人が遊ぶ砂浜だった。海が見えないことに反対もあるが、防潮堤ができないと被災跡地の土地計画が進まないため、住民の意見は分かれている
(1)野々下海岸 宮城県気仙沼市
(2)大谷海岸 宮城県気仙沼市
黒い土嚢で造った仮の堤防が万里の長城のように続く。土嚢にはナンバリングがされており、3ケタの数字も。JR気仙沼線の大谷海岸駅のすぐそば。現在は代替の輸送バスであるBRTの駅になっている
(2)大谷海岸 宮城県気仙沼市
土嚢の仮堤防。計画高は9.8メートル
(3)大船渡港 岩手県大船渡市
大船渡港を守るべく巨大なコンクリートの壁を並べた防潮堤の工事が進んでいる。完成時は7.5メートルになる予定。奥には煙を上げるセメント工場の煙突が見える。この防潮堤の整備には、20億3500万円が計上されている
(3)大船渡港 岩手県大船渡市
防波堤の下に沈める巨大なケーソン
(3)大船渡港 岩手県大船渡市
計画高さ指標 7.5メートル
(4)田老海岸 岩手県宮古市
世界に誇るスーパー堤防といわれた高さ10メートルの防潮堤。写真は海に向かってX字形を描く内側。昭和三陸大津波の後、1934~57年に建設された一番古い部分だ。震災で残った箇所は修復され、さらにかさ上げする工事が行われている
(4)田老海岸 岩手県宮古市
スーパー堤防のX字の継ぎ目にある開閉扉。津波襲来時には閉じられるが、通常は通行のため開いている。扉の向こう側から集落の街灯の光が漏れる。今回の地震では、人口4434人(当時)のこの地区で、200人近い死者、行方不明者が出た
(5)鮪立漁港 宮城県気仙沼市
漁港の復旧工事が進む中、オレンジ色の漁網がはためく。9.9メートルの防潮堤が建設されると、このラインの高さになる。海が見えなくなるため、住民の反対意見も多い。集落は、低地がすべて流され、高台の家だけが残った
(5)鮪立漁港 宮城県気仙沼市
(6)白浜海岸 宮城県石巻市
建設予定の防潮堤をかたどった木枠
(7)戸倉海岸 宮城県本吉郡南三陸
計画高は8.7メートル
関連記事を見る

あわせて読みたい

  • 壁が覆い尽くす街並みに愕然…高さ9.7メートル「防潮堤に殺された」故郷

    壁が覆い尽くす街並みに愕然…高さ9.7メートル「防潮堤に殺された」故郷

    AERA

    2/12

    防潮堤で集落が冠水 住民は危険を訴えるも「防潮堤ありき」で計画進んだ

    防潮堤で集落が冠水 住民は危険を訴えるも「防潮堤ありき」で計画進んだ

    AERA

    3/11

  • 被災地・気仙沼の「復興」に“ウルトラマン”はいなかった

    被災地・気仙沼の「復興」に“ウルトラマン”はいなかった

    dot.

    3/11

    小泉進次郎が原発発言で父と政府の板ばさみ

    小泉進次郎が原発発言で父と政府の板ばさみ

    週刊朝日

    10/18

  • アッキーがまたお騒がせ? 被災地で踊ったお気楽フラダンス

    アッキーがまたお騒がせ? 被災地で踊ったお気楽フラダンス

    週刊朝日

    8/1

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す