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大友博

大友博

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。dot.内の「Music Street」で現在「ディラン名盤20選」を連載中
六九亭日乗
ニール・ヤングから届けられた“幻のアルバム”
ニール・ヤングから届けられた“幻のアルバム” 昨年(2016年)秋、ニール・ヤングは、カリフォルニア州で開催された巨大フェスティバル「デザート・トリップ」に参加し、70代現役ロック・アーティストの一人として、あらためて強い存在感を示している。直後には、30年以上に渡って取り組んできたブリッジ・スクール・ベネフィット・コンサートを主催しているのだが、しかしそれ以降、公式な形ではまったくステージに立っていなかった。
ノーベル文学賞受賞に思う 反戦、公民権運動「風に吹かれて」だけではないボブ・ディラン
ノーベル文学賞受賞に思う 反戦、公民権運動「風に吹かれて」だけではないボブ・ディラン 日本時間10月13日夜に伝えられた「ボブ・ディランにノーベル文学賞」というニュースは驚きをもって迎えられたようだ。ただし、その驚きの原因の大半は、とりわけ日本に関していえば、「村上春樹じゃないの?」ということだったのではないだろうか? 某テレビ局のニュースで、発表直後に新橋駅前で収録されたと思われる取材映像を流していたのだが、中年の男性は「春樹じゃないのかよ」、若い女性は「えーっ、ボブ・ディラン!?」という反応だった。  まず事実だけを書いておくと、ノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)はアルフレッド・ノーベルの「文学の分野で、傑出した作品体系を築き上げた人に」という言葉をもとに、ほかの4つの賞とともに1901年に創設され、毎年1人の文学者に授与されてきた。200人前後(近年)の候補者のなかからスウェーデン・アカデミーの会員18人によって決められるという。ボブ・ディランは、その113人目(戦争で中断された時期や複数受賞の年もあった)の受賞者 で、アメリカ人としては11人目ということになるそうだ。
還暦を過ぎたChar(チャー)のライヴに、カルメン・マキがまさかの飛び入り参加!
還暦を過ぎたChar(チャー)のライヴに、カルメン・マキがまさかの飛び入り参加! 6月25日の土曜日、渋谷東急文化村のオーチャード・ホールでCharのコンサートを観た。じつは、正式な形ではなかったものの、あのカルメン・マキがゲスト出演するという情報をつかんでいたため、「ぜひとも」と渋谷に向かったのだが、その前にちょっと、ここ数年のCharの動きを振り返っておきたい。
ジャニス・ジョプリン わずか27年の人生をドキュメンタリー映画で追う
ジャニス・ジョプリン わずか27年の人生をドキュメンタリー映画で追う ジャニス・ジョプリンの27年間の人生と、その生きた時代、彼女が愛した音楽をテーマにしたドキュメンタリー作品『ジャニス : リトル・ガール・ブルー』を試写会で見ることができた(今年9月から渋谷のシアター イメージフォーラムなどで全国順次公開予定)。監督は、2006年の『フローム・イーブル~バチカンを震撼(しんかん)させた悪魔の神父~』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたエイミー・バーグ。ちょうどジャニスが亡くなったころに生まれた彼女が、すでによく知られた伝説や逸話もきちんと追いながら、家族の手もとに残された手紙などを生かし、新たな肖像を描き上げている。
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