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岡村詩野

岡村詩野

岡村詩野(おかむら・しの)/1967年、東京都生まれ。音楽評論家。音楽メディア『TURN』編集長/プロデューサー。「ミュージック・マガジン」「VOGUE NIPPON」など多数のメディアで執筆中。京都精華大学非常勤講師、ラジオ番組「Imaginary Line」(FM京都)パーソナリティー、音楽ライター講座(オトトイの学校)講師も務める
岡村詩野の音楽日和
日本人アーティストとも交流を持つタイのラッパーによる新挑戦【最終回】
日本人アーティストとも交流を持つタイのラッパーによる新挑戦【最終回】 現在の音楽シーンの動きを世界規模で追いかけると、大きく分けて二つの傾向がある。一つはインディペンデント・アーティストがいつになく大きな影響力を持つようになったこと。もう一つは、アジアのアーティスト、もしくはアジア系アーティストが、各地で力をつけていることだ。
浅井直樹は海外で“発見”された秘宝 33年ぶりに新たに録音したアルバムの輝き
浅井直樹は海外で“発見”された秘宝 33年ぶりに新たに録音したアルバムの輝き インターネット時代になってから、海外の音楽ファンの間で火がつき、再評価される日本人アーティストや作品は多い。とりわけ1970から80年代の日本の作品への注目は年々高まる一方、欧米のレーベルから“逆輸入”の形で再発売(リイシュー)される作品も相次いでいる。坂本龍一、細野晴臣、久石譲、清水靖晃らの楽曲をまとめた『Kankyo Ongaku』や、大貫妙子、吉田美奈子、高橋幸宏、高中正義らの作品が収められた『Pacific Breeze』といったアメリカ編集のオムニバス・アルバムは、環境音楽、シティー・ポップ、AORといった音楽の見直し、再定義を我々日本人に改めて促した。
『麒麟がくる』は音楽も秀逸 ジョン・グラムが手がけた最高の音質による壮大な音絵巻
『麒麟がくる』は音楽も秀逸 ジョン・グラムが手がけた最高の音質による壮大な音絵巻 2月7日に最終回を迎えたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。昨夏にはコロナによる長期中断もあったが、本能寺の変を扱った最終回の平均視聴率も18・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と有終の美を飾った。明智光秀役の長谷川博己、織田信長役の染谷将太ら主要キャストの好演も年間を通じて高く評価された。
日本の坂本慎太郎、韓国のイ・ランも参加した ビートニク詩人ギンズバーグ・トリビュート・アルバム
日本の坂本慎太郎、韓国のイ・ランも参加した ビートニク詩人ギンズバーグ・トリビュート・アルバム アメリカのみならず、世界は今こそ、この詩人の作品に向き合うべきかもしれない。第2次世界大戦後のビート文学を代表するアメリカの詩人、アレン・ギンズバーグ。反抗と自由を言葉につづり、閉塞する時代の中で、自らそれを朗読した。ギンズバーグの遺した作品……いや、その行動と思想は現代社会においても強く求められるものだと言える。
「恋つづ」「おっさんずラブ」……ヒットドラマの劇伴を手がける河野伸が音楽家として人気を集める理由
「恋つづ」「おっさんずラブ」……ヒットドラマの劇伴を手がける河野伸が音楽家として人気を集める理由 映画やテレビドラマに欠かせない劇伴という仕事。その作品に合い、場面ごとに付随する音楽の制作は、ミュージシャン・作曲家の仕事の中でも、CMソングと並んでさまざまなことに気を配る、縁の下の力持ち的な要職と言っていい。現在の劇伴を多数手がける音楽家の一人が、河野伸(こうの・しん)だ。「ヒット作の陰にこの人あり」と言える希代の人気作曲家である。
大統領就任式で披露された詩が即興曲に 米音楽家ロスタムのミュージシャンシップ
大統領就任式で披露された詩が即興曲に 米音楽家ロスタムのミュージシャンシップ ファッションやカルチャー面でも話題を集めた、米ワシントンで開かれたバイデン新大統領の就任式。ジル・バイデン夫人のセルリアンブルー色のコートとドレス、国歌を斉唱したレディ・ガガの胸元の大きなハトのブローチ、「This Land Is Your Land(我が祖国)」を歌ったジェニファー・ロペスの全身シャネルの白……といった華やかな衣装は、新政権への期待とともに大いに注目された。とはいえ、マスク姿で足を組んで椅子に座った写真がグッズにまで発展したサンダース上院議員の、ゴアテックスのジャケットと手作りミトンという庶民的ないでたちが、最終的にはすべての話題をかっさらったと言えるかもしれない。
名作ゲーム『MOTHER』のサントラ盤が鈴木慶一による新録で登場
名作ゲーム『MOTHER』のサントラ盤が鈴木慶一による新録で登場 任天堂が1989年に発売したファミリーコンピュータゲーム「MOTHER」。糸井重里が企画し、シナリオの作案などを手がけたことでも知られるこのロールプレイングゲームは、発売から30年以上が経過した今も、ゲーム好きだけではなく、幅広い層にアピールし続けている。2015年にはアメリカやヨーロッパで配信販売され、登場人物のグッズも人気だ。
テイラー・スウィフトだけではない。ジャニス・ジョプリンもフォークが革新的な音楽だと認識していた
テイラー・スウィフトだけではない。ジャニス・ジョプリンもフォークが革新的な音楽だと認識していた ジャニス・ジョプリンの代表作である『パール』がリリースされて、この1月でちょうど50年になる。ジャニスが前年である1970年10月4日に亡くなったため、遺作としてリリースされた『パール』。今、改めてこのアルバムを聴くと、その豊かで幅広い音楽性に驚かされる。
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