そもそもこの企画を男女逆転でやったらどうなるか。街に生息するブサ子を捕獲しよう、などという番組、即、BPO行き、間違いなしだ。なのに男だったらいいというのはおかしな話。自分がされたら嫌なことを人にしてはいけません!と子どもの頃、親に言われただろう。

 街のブサメンたちも、テレビに顔を晒されたうえにブサメン呼ばわりされ、いくら「ブサメンが今、キテる」と言われたところで嬉しいわけがない。顔で笑って心で泣いているかもしれないのだ。

 この番組が致命的なのは、番組自体、斬新なわけでもないうえに微塵も面白くなく、かつ不快感をまき散らしていること。「YOUは何しに日本へ?」や「家、ついて行っていいですか?」など素人さんを使っていい番組を作ってきたテレ東にしてはお粗末過ぎる出来。お引越しの際、番組づくりの魂まで置いてきたなんてことはないでしょうね、ということで今月のダラクシー賞を贈呈する。

※『GALAC(ぎゃらく) 1月号』より

■桧山珠美(ひやま・たまみ)
テレビで見た「作り置きダイエット」を実践。1週間分のおかずをまとめて作り置きし、1週間で食べ切るはずが、3日間で食べ切ってしまいました。そりゃ太るはず、と神の声。