書評『チェ・ゲバラと共に戦ったある日系二世の生涯』マリー前村ウルタード、エクトル・ソラーレス前村著/松枝愛 訳 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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《話題の新刊 (週刊朝日)》

チェ・ゲバラと共に戦ったある日系二世の生涯 マリー前村ウルタード、エクトル・ソラーレス前村著/松枝愛 訳

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松岡瑛理書評#話題の新刊

チェ・ゲバラと共に戦ったある日系二世の生涯

マリー前村ウルタード、エクトル・ソラーレス前村著/松枝愛 訳

978-4908059803
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 公開中の映画「エルネスト」原案。革命家チェ・ゲバラとともに闘い、1967年、25歳という若さでボリビアで殺害されたフレディ前村。本書は実の姉と甥がまとめた、彼のライフヒストリーだ。初期移民者であった日本人の父とボリビア人の母を持つ彼は、幼い頃より医師を志した。責任感が強く、医学部では模範的な学生だったという。一方では国内での貧富の差に敏感で、共産党に入党し政治活動にも熱中。最終学年の年、ラテンアメリカで軍事クーデターが勃発し、革命過程を間近で眺める中、戦士になることを決意した。

 監修者によると、経済的上昇を目指し国を渡る移民は政治への関わりを忌避しがちで、彼のような存在は「特筆すべき」という。英雄の伝記としてだけでなく、移民の社会史とも重ね合わせれば理解が深まる。

週刊朝日  2017年11月24日号


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