壮大な宇宙と地球の息吹を感じながら写した日本の風景 写真家・GOTO AKI (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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壮大な宇宙と地球の息吹を感じながら写した日本の風景 写真家・GOTO AKI

撮影:GOTO AKI

撮影:GOTO AKI

 写真家・GOTO AKIさんの作品展「event horizon-事象の地平線-」が6月17日から東京・目黒のコミュニケーションギャラリー ふげん社で開催される。GOTOさんに聞いた。

【GOTO AKIさんの作品はこちら】

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 GOTOさんに作品タイトル「event horizon-事象の地平線-」について聞くと、「天文学とか宇宙のことが好きな人にとってはわりとなじみのある言葉なんです」と言う。

 思い浮かんだのは傑作SF映画「インターステラー」(2014年)。

 主人公が仲間を救うため、燃料を使いきった着陸船とともにブラックホールの「事象の地平線」に落ちていく場面は泣けるシーンだ。

「もちろん、ぼくはブラックホールを撮っているわけではないので、隠喩というか。自分の中にも、外に対しても、従来より細かく見ていく。いままで自分が到達していなかったところまで踏み込んでいきたいな、という思いを込めてのタイトルです」
撮影:GOTO AKI

撮影:GOTO AKI

■美しい風景写真に込められた謎

 いつもそうだが、GOTOさんの作品を目の前にすると、(いったい、これは何なんだろう?)と、不思議な光景の謎を解いていくような感覚を覚える。

 例えば、今回の展示作品の一つ、ソーダ味のアイスキャンディーを思わせる薄いブルーの写真。一見すると、波に見えるのだが、いやいや、こんな波が実際にあるとは思えない。

 別の作品は最初、浅い湖の水面に張った薄い氷だと思ったが、よく見ると水の流れもあり、川のようでもある。

 海の岩場に大波が打ちつけ、それがブレて写っているようなモノクロ写真の手前には、なぜかモコモコとした山なみが見える。

 そこに感じるのは、肉眼で見た世界とは違う自然の美しさ。そして、頭の中にたくさんのクエスチョンマークが浮かんでくる(「答え」が知りたい読者は、写真展のトークイベントで。詳細は記事末尾にあります)。

 さらに今回の作品は、写真家として活動を始めたころの「LAND ESCAPES」シリーズと比べて、(ずいぶん洗練されたなあ)、という印象を受けた。

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