世界自然遺産の屋久島には巨大な杉が数多く屹立している。いわゆる「屋久杉」とは、標高500メートル以上に自生する樹齢1千年以上のものを指し、それに満たないものは「小杉」と呼ぶ。中でも弥生杉、紀元杉、縄文杉は「森の巨人たち百選」に選定されている。
その筆頭として君臨するのはやはり縄文杉で、荘厳なる風格から醸し出されるパワーには圧倒される。一生に一度は会いに行ってほしいものだ。荒川登山口から約10キロのアクセスで、途中にはウィルソン株や大王杉があり、素晴らしい被写体である。
レンズは16~35ミリくらいのズームレンズ一本で事は足りる。また1時間ほどの軽いトレッキングでたくさんの巨樹を撮影できるヤクスギランドもある。
アクセス:荒川登山口までは屋久杉自然館から出発するシャトルバスを利用する。往復1400円。問い合わせ:屋久島観光協会 電話:0997-46-2333
(写真と文=五島健司)
※記事の全文は『アサヒカメラ』2020年5月号でご覧いただけます。