ニコンZ 50のボディーサイズはフルサイズのZ 6/Z 7に比べるとかなり小さいが、他社の同クラスのEVF付きAPS-Cミラーレス機と比べると決して小さくはなく、むしろ大きめである。とはいえ、一眼レフと比べればけっこう小さい。さすがに同社最エントリークラスのD3500と比べると重さは約35グラムZ 50のほうが重いけれどボディーサイズ、特に厚みはD3500よりも圧倒的に薄く、ミラーレス化の恩恵を感じられる。またレンズも広角から標準域であれば一眼レフ用より小型で、特に全長が短く済むのが魅力だ。
操作性的にはこれまでのニコンのカメラに比べてかなり積極的にタッチ操作を取り入れてきた印象で、そのぶん物理ボタンの数は少なくなっている。液晶モニター右サイドには画面の拡大縮小を行うプラスキー/マイナスキー、そしてDISPが常時表示されていて、いずれもタッチで操作する。電子水準器表示やヒストグラム表示もこのDISP表示をタッチすることで切り替える仕組み。タッチ操作によるAF位置指定や、タッチシャッターももちろん可能である。
iメニュー(いわゆるクイックメニュー)を表示させる「i」ボタンは液晶モニター上のタッチスイッチと物理ボタンの両方を備えているが、物理ボタンのほうはEVFをのぞいたままiメニューを操作したいときに便利だ。
■Z 50の主な仕様
【撮像素子】
有効2088万画素。23.5×15.7ミリCMOSセンサー。総画素数:2151万画素
【ファインダー】
0.39型電子ビューファインダー。約236万ドット、OLED。視野率:約100%、倍率:約1.02倍(50ミリ・∞・-1m-1)。アイポイント:接眼レンズ面中央から19.5ミリ(-1m-1)。視度調節範囲:-3~+3m-1
【背面モニター】
3.2型液晶。約104万ドット。タッチパネル、チルト式
【シャッター】
電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター。シャッター速度:1/4000~30秒。バルブ、タイム。ストロボ同調速度:1/200秒。電子先幕シャッター/電子シャッター可