ニコンからAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したミラーレス機としてZ 50が発表された。昨年8月に発表されたフルサイズミラーレス機、Z 6/Z 7と同じZマウントを採用。撮像素子は有効2088万画素CMOSセンサーのローパスフィルターレス仕様だ。同社APS-C一眼レフであるD500やD7500に搭載されているものと基本的な部分は同じだが、新たに像面位相差AF用の画素が組み込まれている。組み合わされる画像処理エンジンはZ 6やZ 7と同じ最新のEXPEED 6だ。そのため、EXPEED 5を採用するD500やD7500よりも高感度性能は向上しているという。
最高連写速度は約11コマ/秒で、D500の約10コマ/秒を上回る。ただし、Z 50はRAW記録時には約9コマにスピードダウンする。連続撮影可能枚数はJPEG Lで71コマ、14ビットロスレス圧縮RAWで30コマだ。
なおD7500はJPEG Lでも100コマでRAWは50コマ、D500はRAWでも200コマまでいけることを考えると、連写速度の違いはあるもののZ 50の連写能力はD7500に近い。
AFは像面位相差とコントラストの併用で、瞳検出も可能。マイナス4EVまでのローライトAFにも対応する。
フルサイズのZ 6/Z 7は同社初のボディー内手ブレ補正を搭載していることがトピックだったが、Z 50ではボディーの小型化、特に薄型化を優先して手ブレ補正は非搭載。ただし、同時に発売される2本のAPS-C用のDXレンズはともに手ブレ補正機構付きだ。EVFは約236万ドットOLEDだ。記録メディアはXQDカードではなく、にSDメモリーカードを採用。UHS-IIではなく、このクラスらしくUHS-Iまでの対応。また、USB端子もType-CではなくmicroBであるなど、すべて最新規格というわけではない。