余った青春18きっぷを最大限に活用、東京発「ワンデートリップ」のススメ

植村 誠dot.#鉄道

「これより先でオトクになる 東京発・18きっぷ元取りMAP」(『旅と鉄道』増刊7月号より)

 夏休みシーズンも終盤。今夏の「青春18きっぷ」の最終有効日(9月10日)も間近に迫ってきたが、ひょっとして使い残しに頭を悩ませてはいないだろうか。そんな「青春18きっぷ」ファンのために、元取りができる、ワンデートリッププランを練ってみたので参考にしてほしい。参考ダイヤはいずれも平日。土休日は異なる場合があるのでご注意を。

【「碓氷峠鉄道文化むら」で歴史的な鉄道車両に触れる】

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■「とにかくなんでもいいから使い切る」~お手軽奥多摩日帰りプラン~

「青春18きっぷ」はおトクな乗り放題きっぷだが、ときには1枚で5日(人)分すべてを使い切れないことも……。旅の日程が確保しづらいこともあるだろうし、最後の1日分の使い道を「そのうち決めればいいや」と思っているうちに、期限切れが迫ってきてしまうことがあるかもしれない。できるだけおトクに生かしたいが、やはり使い切らなければもったいない。

 おさらいすると、「青春18きっぷ」1日あたりの損益分岐点は2370円。東京駅を起点とした場合、片道では吉原(東海道本線)や矢板(東北本線)、往復利用の場合は二宮(東海道本線)や間々田(東北本線)などがそれぞれ境界駅となる。(マップ参照)

 理想をいえば、境界駅以遠に足を延ばし、最後の1日分もよりおトクに使いたいというのが人情というもの。しかし、ほかの4日(人)分で十分に元を取っているのであれば、あえてムリをせずに、近場のお出かけで使ってしまうほうが残すよりかはずっといい。

 たとえば、東京~鎌倉間の片道運賃は920円(53.9km。なんと青函トンネルとほぼ同じ距離だ!)。往復では1840円と、分岐点の2370円には届かないが、「鎌倉散策や江ノ島電鉄沿線乗り歩き」など、楽しみは多い。JRの普通列車ならば好きに乗り降りできるので、気まぐれなルート変更や、途中下車にも気兼ねなく対応できる点でも、ほかのきっぷとは異なる魅力がある。なお、千葉発着であれば往復3160円、大宮発着だと2840円と、鎌倉への単純往復だけで元が取れる。

 東京駅起点で確実に元を取るならば、「奥多摩日帰り」もおススメ。東京~奥多摩間は74.7km、片道運賃は1250円なので、往復だけで元取りがクリアできる計算だ。以下のモデルルートでは、東京近郊エリアのスタートを想定して東京発を遅めに設定してみたが、早立ちが可能であれば、現地の滞在時間にも余裕ができる。

●奥多摩日帰りプラン

東京7:15発→立川8:06着(中央線快速)
立川8:11発→青梅8:43着(青梅線)
青梅8:44発→奥多摩9:22着(青梅線)

★奥多摩散策

奥多摩17:24発→青梅17:59着(青梅線)
青梅18:14発→東京19:28着(中央線青梅特快)

 ただし、「どうしても休みが取れなくて……」という場合には、「仕事の外回りやちょっとした買い物」などで使ってしまう手もある。たとえ数百円の乗車であっても、ムダにするよりは……ではないだろうか。

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