京都の知られざる川床で 涼やかに残暑のご挨拶を (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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京都の知られざる川床で 涼やかに残暑のご挨拶を

連載「京都暮らしの四季暦」

ナカムラユキdot.#ナカムラユキ
嵩山堂はし本(すうざんどうはしもと)/左上)「ポチ袋硬貨用」540円、中央)「とがのを(便箋)」10枚、封筒5枚1728円、右)「とがのを(木版摺葉書4枚セット)」972円/075―223―0347/京都市中京区六角通麸屋町東入八百屋町110/営業時間10:00~18: 00 /定休日:無休(お盆、お正月を除く)

嵩山堂はし本(すうざんどうはしもと)/左上)「ポチ袋硬貨用」540円、中央)「とがのを(便箋)」10枚、封筒5枚1728円、右)「とがのを(木版摺葉書4枚セット)」972円/075―223―0347/京都市中京区六角通麸屋町東入八百屋町110/営業時間10:00~18: 00 /定休日:無休(お盆、お正月を除く)

■日本最古の漫画の原点 鳥獣戯画のレターセット 

 栂尾の名刹「高山寺」は、日本最古の漫画の原点と語り継がれる国宝「鳥獣人物戯画」発祥の地。擬人化されたウサギ、カエル、猿などが戯れ、相撲をとる図はあまりにも有名です。いつ眺めても絵から躍り出て来るように軽やかで、ふざけ遊ぶ声が聞こえてきそうです。平安時代末期に描かれたというこの絵ですが、誰が何故描いたのかは判明しておらず、謎に包まれたまま現代に至り、今も多くの人に親しまれています。

 六角通麩屋町にある「嵩山堂はし本(すうざんどうはしもと)」では、この鳥獣戯画の便箋や封筒、ハガキ、ポチ袋等を丁寧に作られています。四季や行事を取り入れた様々な和の紙製品は、気持ちを伝える文字との調和を大切に、愛らしい絵にいつもほっと和んでいます。

甘春堂本店(かんしゅんどうほんてん)/干錦玉(ほしきんぎょく)「五山送り火 京うちわ」5個入486円 /075―561―4019/京都市東山区上掘詰町292―2/営業時間9:00~18:00/定休日:無休(元旦~2日を除く)

甘春堂本店(かんしゅんどうほんてん)/干錦玉(ほしきんぎょく)「五山送り火 京うちわ」5個入486円 /075―561―4019/京都市東山区上掘詰町292―2/営業時間9:00~18:00/定休日:無休(元旦~2日を除く)

■五山の送り火にそっと味わう 小さな琥珀のうちわ  

 8月16日、ご先祖さまを送り火でお送りする五山送り火の日。一つ一つ街の灯が消され、夜8時になると左京区東山の如意ヶ嶽(にょいがたけ)の火床に火が灯され、暗闇に少しずつ赤い炎の「大」の文字が浮かび上がります。その後、松ヶ崎に「妙」「法」、西賀茂に「船形」、大北山に「左大文字」の順に点火されていきます。最後の点火となる嵯峨の「鳥居形」は、送り火の揺らめく中、広沢池に浮かぶ色とりどりの灯籠流しと呼応し合い、自然と涙が頬を伝うほど幻想的で美しいのです。

 その色を投影したようなうちわ型の琥珀は、送り火の日に、そっと口に含みたくなります。茶寿器や野菜せんべい等で広く知られている京菓子の老舗、創業1865(慶応元)年の「甘春堂」で見つけたお土産にぴったりの小さなうちわ形のお干菓子です。



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