2007「新語・流行語大賞」の授賞式。「ハニカミ王子」で大賞の石川遼や東国原英夫・宮崎県知事(当時)、舛添要一厚労相(当時)、「そんなの関係ねぇ」で一躍人気者になった小島よしお(c)朝日新聞社
2007「新語・流行語大賞」の授賞式。「ハニカミ王子」で大賞の石川遼や東国原英夫・宮崎県知事(当時)、舛添要一厚労相(当時)、「そんなの関係ねぇ」で一躍人気者になった小島よしお(c)朝日新聞社

 ググって探る「平成死語大賞」「平成新語流行語大賞」。前回の「平成死語ランキング」に続き、今回は、Google検索ヒット数が多く、定着したと考えられる新語流行語のランキングをジャンル別に見ていきたい。

【検索ヒット数が高かった「新語・流行語」ランキング(計100語)を一挙公開! 続きはこちら!】

 ちなみにGoogleで検索する意味の「ググる」のGoogle検索でのヒット数は277万件。2006年に新語流行語大賞にノミネートされたが、残念ながらトップテン入りすら果たしていない。

 ここでは、平成31年間にわたる「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン 新語・流行語大賞」の受賞語、トップテン入賞語など約300語の「あの言葉の今!」を調査。ジャンル分けをして、検索ヒット数が高い順に“勝手に”ランキングにした。検索方法は前回の「平成死語ランキング」と同じ。あくまで目安にしていただきたい。

 まずは新語、流行語の王道、「社会」のジャンルから。

平成時代に「新語・流行語大賞」を受賞した言葉など約300語を調査。Googleの検索ヒット数が高かったものからジャンル別にランキングにした。社会部門(筆者調べ) ※続きはこちら!
平成時代に「新語・流行語大賞」を受賞した言葉など約300語を調査。Googleの検索ヒット数が高かったものからジャンル別にランキングにした。社会部門(筆者調べ) ※続きはこちら!

■1位は2005年受賞語の…

 ヒット数1位に輝いたのは2005年のトップテン語「ブログ」だった。授賞式ではドラマ化などもされた「実録鬼嫁日記」のブロガー、カズマさんが記念の盾を受け取ったという。

 ちなみに10桁のヒット数は、全体の中でもこの言葉「ブログ」だけ。総合1位も獲得だ。誰に言えばいいのかわからないけど、とりあえず言っておく。おめでとうございます! そういえば日記サービスとか、(個人)ホームページなどと呼ばれていたものが爆発的に広がっていったのも、「ウェブログ」を「ロッポンギ→ポンギ」方式で略した「ブログ」というカッコいい呼び名が登場してから。タレントの真鍋かをりさんが「ブログの女王」なんて呼ばれたりもしたっけ。

 現在は、似て非なるモノである「SNS」(ノミネートなし)にのみ込まれて、その立ち位置が中途半端になっている「ブログ」だが、2008年の総務庁の調査では、国内に存在するブログ数は1690万件にも上っていた。ただし、すでにこのとき「更新されているアクティブなブログ」はそのうちの300万件程度で、あとは“幽霊ブログ”とされていた。

 自分も、意気揚々とブログを開設→3日坊主→更新の仕方を忘れる→存在すら忘れる、というパターンをたどったブログがたぶんネットの海に10個くらいはある気がする。その後サービスを停止したブログサービスもあるけれど、国内のブログ総数はそれほど大きく減っていないはず。SNSの書き込みと混同して使われることもあるので、その蓄積がヒット数ナンバーワンの栄光に導いたのだと思う。

 このジャンルではほかにも「癒やし」とか、「ガーデニング」とか、「カリスマ」とか。すっかり忘れていたけれど、昔は新語・流行語だったのね、と感心するような定着語が多い。

次のページ
一発屋芸人のヒット数は?