これでいいのか箱根駅伝! 関東の大学限定の大会なのに西日本出身ランナーが多数 選手出身校ランキング
小林哲夫dot.

10月に開かれた箱根駅伝の予選会。第100回大会からは関東以外の大学の参加が検討されている (c)朝日新聞社
一方、高校駅伝が強くない進学校出身の選手もいて、勉強も長距離走も強かったのだろうと感心する。選手の出身校ランキングをもとに、教育ジャーナリストの小林哲夫氏が解説する。
【表】西日本の選手がズラリ!箱根駅伝 全330選手の出身校ランキングはこちら
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エントリー選手出身高校別で最多となる7人が輩出したのは市立船橋と西脇工業だ。以下で名前をあげた選手は2018年箱根駅伝出場最有力候補である。
市立船橋からは、駒澤大、早稲田大、法政大、中央学院大、帝京大、城西大に多くの選手が送り出されている。早稲田大の安井雄一(4年)は主将で、1年生から3年連続で箱根を走ってきた。駒澤大の伊勢翔吾(3年)も2017年に箱根デビューしている。
西脇工業は、大東文化大、中央大、中央学院大、早稲田大、駒澤大に選手を送り込んだ。大東文化大の山本翔馬(4年)、中央学院大の藤田大智(2年)、早稲田大の藤原滋記(4年)はすでに箱根を経験済みだ。
次に、箱根駅伝の強豪大学別に出身高校を見てみよう。
まずは青山学院大。エントリー選手4人以上が輩出した高校駅伝強豪校は、加藤学園、西京、九州学院と意外に少ない。なお、2017年の優勝メンバーは、エントリー選手4人以上の高校=加藤学園、須磨学園、西京、世羅、佐久長聖、豊川工業が並んでいた。秋山雄飛(須磨学園)、下田裕太(加藤学園)は区間賞を取っている。下田裕太は今大会でも走る予定だ。
東海大は「打倒青学」に燃えており、長距離走のスター選手をそろえた。
エントリー4人以上の高校は、埼玉栄、佐久長聖、九州学院、大牟田、須磨学園だが、その中身がすごい。2年生には、2015年全国高校駅伝1区1位関颯人(佐久長聖)、2位羽生拓矢(八千代松陰)、4位鬼塚翔太(大牟田)、5位阪口竜平(洛南)、6位館澤亨次(埼玉栄)がいる。うち、4人がエントリーされた。

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