「衛藤は地元の大分県でモデルやアイドルグループのメンバーとして活躍し、『ミスマガジン2011』のグランプリなどの輝かしい実績を引っ提げて乃木坂46に1期生として加入しました。ただ、成長過程を楽しみたいファンの中には素人っぽさやフレッシュさを求める人も多く、当初はヘタレキャラだった西野七瀬やぶりっ子キャラの松村沙友理の人気が高く、白石麻衣や橋本奈々未など強力なライバルもいたので、衛藤は後塵(こうじん)を拝していました。デビューシングルでは選抜メンバーに入れず、その後も選抜漏れが続いてアンダーメンバーとしての活動が続きました。しかし彼女は心折れることなく、握手会でファンにサービスを徹底し、その“神対応”ぶりがファンの心を着実につかんでいきました。結果、アンダーメンバーでありながら、握手会では選抜クラスの売り上げを記録したため“史上最強のアンダー”と言われるまでになった。実は努力の人なのです」

 デビューから1年9カ月後に発売された7枚目のシングルでようやく選抜入りを果たすも、続く8枚目は落選。9枚目以降は全シングルで選抜入りを果たした。卒業時は乃木坂46初となる異例の卒業ソロコンサートが開催され、応募が殺到。衛藤がいかにファンから愛されているか証明された。

■産後太りを告白して話題に

 現在は「野球選手の妻」として新たな道を進みつつある衛藤。3月にはYouTubeチャンネルを開設。初めて配信された動画では、正月に家族で源田の実家に帰省した様子をアップした。源田の個人タイトルの表彰状やトロフィーなど、思い出の記念品がズラリと並んだ部屋を紹介したり、源田ファミリーにすっかり打ち解け食卓を囲んだりするシーンなどを公開し、132万回以上(4月14日現在)再生された。

「先日、YouTubeで公開した『我が家の定番納豆うどん』も話題になっていましたね。『(うどんの量について)1玉も食べたくない』と言ったのですが、その理由がWBC決勝直後に撮られた衛藤さんの写真。ちょうど引き笑いをしているときのカットで、ぽっちゃりに見えたことを取り上げ、『あの角度は悪い。たしかに太ったよ産後』とボヤいていました。それに対し、源田選手は『多分アレやな、気圧で』とユーモアたっぷり返すと『マイアミの気圧』と衛藤さんがボケるなど、夫婦で大分の方言を交えながら和気あいあいとしていました。コメント欄には『夫婦のやりとりがほほ笑ましすぎて見ててにやけちゃう』と癒やされたファンも多かったようです」(同)

次のページ
取材前は事前に「夫にインタビュー」