「お母さんとケンカしたとき、つい悪口を言って傷つけてしまう」というのは、小学4年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。小島さんも「クソババアと言っていた過去がある」と振り返り、怒りのコントロール方法を伝えます。奥さんとケンカしたときに起きた「言葉のキセキ」のエピソードも。

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 【よしおの答え】

 プリンピーヤ、よしおも中学生くらいのとき、しょっちゅうクソババアって言っていたよ。「勉強しなさい」はもちろん、「靴をそろえて脱ぎなさい」とか「ただいまって言いなさい」とか、何か言われると返事のようにクソババアって返していた。だから、プリンちゃんの気持ちがすごくわかる!

 だけど、プリンちゃんは言ったあとにすぐ反省していてえらい! よしおも、いまは後悔しているけど、当時は反省せずに過ごしていたよ……。

 たぶんプリンちゃんはいま“反抗期”っていう期間に入ったんじゃないかな? 自分の意志が芽生え始めたんだけど、それをうまく言葉で説明できないから、“怒り”という感情で表しているのかもしれない。たとえば赤ちゃんは、感情を言葉で伝えられないから、泣いて表現するよね。そして、成長する過程で言葉を覚えていって「〇〇がしたい」とか「これは何?」とか伝えられるようになっていくんだ。

 そして次は、もっといろんな気持ちを伝えていく準備期間に入ったってこと! つまり、プリンちゃんは成長しているってことなんだ。とはいえ、その場の怒りに任せてお母さんを傷つけちゃうのは自分も悲しくなってしまうよね。

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小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

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