会見に臨む今井瑠々氏
会見に臨む今井瑠々氏

 立憲民主党から自民党への「電撃移籍」で注目を集めている今井瑠々氏(26)が、1月13日に岐阜市内で記者会見し、今年4月の統一地方選で、岐阜県議選に自民党が推す立候補予定者として出馬すると発表した。

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 2021年の衆院選、史上最年少の候補者として、地元の岐阜5区から立憲民主党公認で出馬した。落選はしたが、閣僚経験もある自民党の古屋圭司氏(70)と約1万4千票差、惜敗率で83%まで追い込んだ。それだけに、次の衆院選への期待も高かった。

 1月13日、自民党の候補者としてはじめて記者会見に応じた。

 この日、自民党岐阜県連では選対会議を開き、今井氏を正式に県議選で推薦することが全会一致で決まり、入党も近く了承されるという。

 岐阜1区選出の野田聖子元総務相が同席する中で今井氏は冒頭、

「衆院選の出馬、落選から1年、地元でいろいろ人の声を聞きました。女性や若者を応援したい、政治の力で支えたい、と訴えてきました。岐阜5区を歩いてきて、一人では成し遂げられないと感じました」

 と話した。

 自民党にくら替えしたことについては、

「チームで政治を動かすことが必要で、(立憲所属での政治)活動に限界を感じた。地域を動かすには、より多くの支援者と共に活動する必要があり、チームで政治を動かす自民党に可能性を感じました。政党の対立、枠にとらわれると応援しづらいとの声も聞きました。政党が変わっても、私はなにもかわりません。どうしても地元に恩返ししたい」

 と理解を求めた。

 立憲の県連副代表で、岐阜5区総支部長からの転身。さらには、マスコミ先行でニュースになり、立憲や支持者に伝える前にこの件を自身のSNSで突然発表したことにも多くの批判が集まった。その点については、

「批判は真摯(しんし)に受け止め謝罪したい」

「説明不足は事実で、心よりおわびをしたい」

「批判も覚悟の上で決断しました」

 と頭を下げた。

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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