農作業は「土や植物に触れるのが楽しい」という(本人提供)
農作業は「土や植物に触れるのが楽しい」という(本人提供)

――30歳を超えてから新しい楽しみを見つけていくのもすてきですね。最近は農業も始めたそうですが。

 ある日、友達に誘われて行ったサスティナブルなブランドのファッションショーに規格外野菜のマルシェがあったんです。こんなにかわいい野菜たちが廃棄されちゃうなんて!と思い、フードロス削減プロジェクトに参加して、発信するようになりました。農家さんたちに会う機会が多かったので、失礼がないよう最低限の知識を身に付けたくて、紹介してもらった農業の学校に通うようになったのがきっかけです。

 今は都内に小さな畑を借りていて、大根と茎ブロッコリーを育てています。イチゴの種も植えたところで、近々スナップエンドウも植えようかなと。1~2週間に1回は農作業に行っていますね。土とか植物に触れるのが楽しいですし、土作りして種を植えて、小さな芽が出て、茎が伸びて実になるということに植物の生命力や命をダイレクトに感じます。収穫したものは自分で食べられる分以外は、友人に分けたり。いつかみんなで鍋を囲めたらいいなと思っています。

 フードロスを減らしたくて、買い物に行く前に冷蔵庫をチェックして、使う分だけ買う。すぐに食べるなら賞味期限が近いものを買う、使い切れないときは切って冷凍保存しちゃうなど、小さな工夫をコツコツ続けていて、発信もしています。環境問題はすべてつながっているので、回りまわって子どもを大切にする社会に貢献できたらいいなと思っています。

――ご自身の結婚観や子どもを持つことについては、どう考えていますか。

 結婚にはこだわりはありません。でも、子どもは産みたいと強く思っていましたね。ただ、最近は養子縁組という選択肢もあるなと考えるようになりました。養子として育っている友達の話を聞いても、すごく幸せそうで、自分で養子縁組の情報を集めたりもしています。私が憧れているアンジェリーナ・ジョリーさんも養子を迎えていますし、シングルで養子縁組ということも可能性があれば考えたいと思っています。

 もちろん、自分のおじいちゃん、おばあちゃんたちが命をつないでくれたから自分がいるという感謝の気持ちもすごくあり、チャンスがあるなら自分もDNAをつないでいけたらうれしいなという気持ちもあります。あえて産む選択を避けているわけではないので、そこは流れに任せて。

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