その結果、


「すでに昨日、藤丸さんを教会に連れていきますと約束していただいています。今日、K市議が教会長にあいさつにいきますと、言っていましたので、何時かわかりませんが、あいさつに来られると思いますので、みなさん歓迎してください」


 鳩山氏、藤丸氏が同教会に支援のお礼のあいさつにやってくる、と紹介した。


 福岡県内に住むある現役の2世信者は取材に対し、


「教会が総力を挙げているような選挙で、ポスター貼り、電話作戦など、寝る暇もなくて大変だった。なんで仕事を休んでこんな選挙に駆り出されるのかと思った」


 と不満をこぼした。


 そして南氏は、選挙で集めた名簿を旧統一教会の活動に使うことを公にして「伝導勝利に向け、つながる名簿」と言い、選挙が信者獲得の場になっていると明かした。


 選挙への関与は、南氏の発言だけではない。その後に続いた女性信者は、


「昨日までの選挙戦ご苦労さまでした。教区全体、日本全体、神統一日本、すべてつながり、神統一韓国につながる。希望をもって電話かけをしました。ひとつになってがんばっていきたい」


 と話した。前出の2世信者に、この女性の言葉をわかりやすく解説してもらうと、


「日本と韓国、朝鮮半島を統一する目的で自民党の選挙応援をしたという意味です。日本は韓国の属国で、与党の自民党が統一のためにがんばるのが当たり前だと」


 旧統一教会が自民党の支援をする「本音」が垣間見える。この後、講演にきていた旧統一教会幹部も「選挙、お疲れ様でした」と述べ、自民党への支援が組織的であることをうかがわせる。


 ある自民党幹部がこう話す。


「こんな動画が表に出て、旧統一教会と自民党の“ズブズブ”の関係が明らかになったらヤバいんじゃないかという声が党内でも出ている。岸田政権は支持率が急落するばかりだ」


 そこで、名前の挙がった国会議員に話を聞いたところ、以下のような回答だった。


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