総会で配布された平和政策研究所(IPP)が発行する「政策情報レポート」
総会で配布された平和政策研究所(IPP)が発行する「政策情報レポート」

「次期参議院選挙の地方区で、世界平和連合の応援を希望する議員がおられればお書き下さい」とある。

 世界平和連合も、旧統一教会の友好団体で梶栗氏が会長を務めている。

 懇談会に参加していた、自民党の関係者は、

「一般的な議連、懇談会とはちょっと違った異様な雰囲気でした。先生方の表情も普段より硬く、宗教的なものも感じて調べたら、旧統一教会系の団体が入っていました。ラウンドテーブルの会場に現職の国会議員は15人くらいきていたように記憶しています。参院選が目前で、手伝ってほしいならアンケートを書けって、こんなことはあまり聞いたことがない」

 と当時の様子を話した。

 総会では、ある議員から「この懇談会に入っていればしっかり応援してくれる」といった趣旨の発言があり、旧統一教会系の応援を隠すことがなかったという。

 総会の出欠などを事前に確認する「ご案内」の文書には、「皆様のご理解とご賛同をたまわり80名を超える入会をいただきました」とある。関わり方の濃淡はあるにせよ、自民党の国会議員らが80人以上、会員として名を連ねていることになる。

 事務局長の宮島前参院議員の元秘書に議連の趣旨などについて聞くと、

「議連はどこも同じだが、会の趣旨を詳しく把握して参加しているわけではありません。事務局長でしたが、役割は出欠の窓口だけ。世界平和連合から『いついつにやるよ』という案内が各議員に送られて、各議員からくる出欠を事務的に管理していただけです。議連の趣旨は世界平和連合に聞いてもらったほうがいい。世界平和連合と中身の打ち合わせはない。世界平和連合が決めていました」

 などと答えた。

 事務局次長の鳩山氏は、

「父親、鳩山邦夫の関係で懇談会に出たように思います。たしか、ご挨拶をしてすぐに会場を後にしたのではないか。旧統一教会の関連団体というのは、なんとなくそのような気はしていた。事務局次長という肩書となっているようですが、実はそう熱心に活動しているわけではありません。これからの関係については、考えなければなりません」

 としている。

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7、8年前に旧統一教会関連団体の方と知り合い、誘いがあった