冒頭、案里氏が、
「この度、先生方に大変お世話を頂きまして、ありがとうございます」
と礼を述べ、経歴書を渡したとある。
案里氏は自身の参院選出馬への意欲を、
「国政に主人と二人で出ることへの反発よりも、自民党が無風選挙であることに対してのアレルギーが強い」
「(2議席独占を狙うことで)反応としては、自民党の選択肢が広がるので歓迎する声が非常に強い」
と述べ、自己アピールした。
二階氏も、広島県連の内情など事前に把握した上で、
「いままで広島は、ぼやんとした選挙をしてきた。今回は選挙をやる。チャンスだと思って頑張ってほしい。なかなかチャンスはめぐってこない。地方議員から国会議員への道はそうめぐってこない」
と案里氏を激励。すると案里氏は、
「県連が二人目を立てた経験がないので、党本部より常駐職員を派遣して頂きたい」
「(これまで良好な関係の広島県連の幹事長は)二人目を出す、そして、それが私という事は、おそらく歓迎されていると思いますので、幹事長のお時間が許しましたら、幹事長からお口添えを賜りたい」
と二階氏に頼んでいる。
二階氏は、
「総理との写真は」
と尋ね、
「まだです」
と答える案里氏や、甘利氏らに、
「今日中に公認決定をやってあげたらどうか、持ち回り幹事会で、できるだけ早く。河井さんは準備をしっかりやっておくように」
とこの瞬間に広島選挙区の2人目に「お墨付き」を与えたのだ。そして、
「県連会長は誰だ」
と迫った。甘利氏が、
「県連と調整をやってきましたが(県連会長は)宮沢洋一さん(参院議員、元経産相)です」
と宮沢氏が2人目反対の中心にいると説明した。すると二階氏は、
「宮沢さんも党幹部だろ。将来もある」
と一喝。すると案里氏は、
「(宮沢氏は)三年後がご自分の選挙ですから、今回は二人目の候補者という事になれば、三年後も二人目の候補者ということをご懸念されている」
と話し、盤石とみられている宮沢氏の地盤も揺らぎかねないことが2人目反対の理由だと指摘。