巨人の新ストッパー(翁田)大勢
巨人の新ストッパー(翁田)大勢

 巨人の新ストッパー(翁田)大勢の勢いが止まらない。

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 西脇工高から関西国際大を経て、2021年ドラフト1位で入団。サイドスローとスリークオーターの中間から球を投じる。同大出身には同年に「最多セーブ」のタイトルを獲得した益田直也(ロッテ)がいる。

 大勢は3月25日の中日戦の9回表にプロ初登板。最速158キロのストレートを軸に、スライダーとフォークボールを小林誠司捕手のミットに投げ込んだ。新人の開幕戦セーブは、1982年の山沖之彦(阪急)以来2人目だった。開幕戦以降、大勢はストッパーに定着し、4月6日には78年の角三男(現・盈男)が持つ球団新人最多記録に並ぶ7セーブ目をマークした。

 そもそも日本球界において「最多セーブ投手」の記録が明記されたのは1974年のことだ。セ・リーグが星野仙一(中日)の10セーブ、パ・リーグが佐藤道郎(南海)の13セーブだ。この年の巨人は倉田誠が6セーブでチーム最多だった。78年になると新浦寿夫(巨人)が15セーブでセ・リーグ最多だが、新浦はこのシーズン、先発・抑えの両刀遣いでリーグ最多63試合に登板し、189イニング15勝、最優秀防御率のタイトルも獲得していた。

 では、巨人で15セーブ以上を挙げた代表的なストッパーをみてみよう。

1981年、角三男、20(セーブ)/86年、サンチェ、19/87年、鹿取義隆、18/93年、石毛博史、30/96年、マリオ、19/99年、槙原寛己、23/2001年、岡島秀樹、25/2002年、河原純一、28/05年、林昌範、18/06年、高橋尚成、15/07年、上原浩治、32/08年、クルーン、41/11年、久保裕也、20/13年、西村健太朗、42/14年、マシソン、30/16年、澤村拓一、37/17年、カミネロ、29/19年、中川皓太、16/20年、デラロサ、17/21年、ビエイラ、19

 続いて、他球団の「1年目・新人王ストッパー」をみてみよう(2年目の新人王は除く)。

【セ・リーグ】1978年、角三男(巨人)、7(セーブ)/90年、与田剛(中日)、31/91年、森田幸一(中日)、17/2015年、山崎康晃(DeNA)、37/21年、栗林良吏(広島)、37の5人。

【パ・リーグ】01年、大久保勝信(オリックス)、14/04年、三瀬幸司(ダイエー)、28/11年、牧田和久(西武)、22の3人。

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