「朝倉未来は平本蓮を本気で嫌っている感じはしないですね。頭の回転が速いので、エンターテイメントとしてやり合った方が盛り上がると考えたのではないでしょうか。平本はキックボクサーとしては実績のある選手だが、総合格闘技ではまだまだこれからの選手。朝倉と今対戦しても厳しいでしょう。ただ強い選手にかみつくキャラクターは貴重です。もちろん実力が伴わなければ、口だけで終わってしまう。本人がそのことは一番分かっているでしょう」(スポーツ紙記者)

 このリング外での舌戦に朝倉と平本のファンからは「面白い!」という声が上がっているが、格闘技ファンの反応は芳しくない。ネット上では「いつから格闘家はこんなにダサくなってしまったのか…。強い弱い関係なく私が昔から憧れていたミルコやバンナ、ピーターアーツそしてアンディみんなカッコよくて小学生ながらテレビにかじりついて見ていた。会見の場で面と向かって罵り合うならまだいいが相手に隠れてSNSで罵り合い、自分のファンからいいねもらって喜んでいるような連中の試合なんて見ていて楽しいのですかね?」、「こういうことで格闘技を盛り上げたいって言ってるならそんなの客は望んでないと思う。他の方も言っているように、黙って倒せばいいだけ。リングの上で盛り上げてくれ」など冷めたコメントが目立つ。

 朝倉は大みそかのリング上で斎藤にリベンジできるか。平本は武者修行の成果を来年は見せられるか。多くの格闘技ファンは2人の勇敢な戦いぶりを望んでいる。(西川秀之)