第三者による検証抜きに、実態を解明するのは難しいのではないか。

◆郵便局長たちの「悪習」

 日本郵便をめぐっては、局長会に入らないと局長になりにくく、昇格も見込めない実態が朝日新聞報道などで明白になり、憲法学者からは「思想信条による差別にあたる恐れがある」(木村草太・東京都立大教授)との指摘が出ている(参照:会社は「表」、局長会は「裏」 日本郵便・人事担当課長の告白)。

 一昨年のかんぽ生命、昨年のゆうちょ銀行に続き、郵政創業から150年の節目を迎えた今年は、これまで改革せずに残されてきた郵便局長たちの「悪習」によって郵政グループの信用が一段と毀損される事態を招いている。

すでに露呈している自浄能力の低さを改めなければ、組織腐敗の進行は終わらない。(朝日新聞経済部 藤田知也)

※郵便局長会に関する情報提供は、筆者(fujitat2017@gmail.com)へお願いします。