このコロナ禍、声が出せないために、ライブもたくさんの努力により進化していったと思います。より「魅せる」技術・演出なんかも発明されたんじゃないかと思う。

 この二年の間に、努力により、進化・進歩したものってありますよね。

 僕は今テレビ番組の会議をリモートでやっているものも多いですが、リモート会議の技術や進め方もかなり進化していったので、元の対面会議に戻すよりも、効率がいいし、やりやすいなと思っています。

 僕は明治学院大学・文学部・メディア芸術学科の講師をやっていますが、生徒たちにとって、リモート授業があることで、逆に集中してできたり、はかどった人もいたようです。

 そして生徒たちに「コロナ禍」でプラスになったことのアンケートを取ったら、マスクをしているから、会話する時に人の表情を読み取ろうとするようになったと書いてる人が多かった。これってすごいことですよね。人とコミュニケーションを取る時に「努力」することって、なかなかないですから。

 このコロナ禍で、たくさんの人の「努力」によって生まれたものは、今後、大きなプラスになっていると信じたいですよね。

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中。毎週金曜更新のバブル期入社の50代の部長の悲哀を描く16コマ漫画「ティラノ部長」と毎週水曜更新のラブホラー漫画「お化けと風鈴」の原作を担当し、自身のインスタグラムで公開中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)は10/4に発売になった。「お化けと風鈴」はLINE漫画でも連載スタート。YOASOBI「ハルカ」の原作「月王子」を書籍化したイラスト小説「ハルカと月の王子様」が好評発売中。長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が発売中。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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