マリナーズの菊池雄星(C)朝日新聞社
マリナーズの菊池雄星(C)朝日新聞社

 米メジャーリーグはポストシーズンの真っ最中。今季のチャンピオンを目指す熱戦が全米各地で繰り広げている。その一方で、プレーオフ進出を逃したチームは、来季の戦力補強に向けた動きをみせ、各球団の動向は現地メディアからも高い関心が寄せられている。

【写真】“驚くほど美しい妻”と米メディアで話題になったマー君の奥様はこちら(他8枚)

 各選手の動向も同時に注目されており、中でも年俸が保証された3年契約を終えた菊池雄星(シアトル・マリナーズ)の今後の契約について、チームの地元シアトルでは大きな話題となっている。

 菊池の来季以降の契約については、次の2つのオプションのうちいずれかが選択されることが予想されている。球団側が持つ4年総額6600万ドル(約72億4700万円)で契約を延長するか、菊池側が持つ年俸1300万ドル(約14億7220万円)の単年契約でマリナーズに残留するかだ。

 球団と選手双方が選択権を持つこの契約は、2019年1月に菊池がマリナーズに入団した際に取り決められたものだ。19年から3年後、つまり今季が終わるまで、菊池はその活躍次第で、大型の契約を手に入れる可能性があっただけに、当時からこの契約内容は話題となっていた。

 そして、前述の通り、これからその決断が明らかになるため現地は注目している。では、現地メディアはどう予想しているのか。10月11日(現地時間:以下同)以降、マリナーズの地元メディアは菊池の契約について取り上げ、「球団側のオプションが行使される可能性は低い」と予想を立てている。

 それも、10月7日に行われたオンライン会見で、マリナーズのジェリー・ディポトGMが菊池の契約延長について言及を避けたことが大きいのだろう。また、ディポトGMの「感情に左右されず、論理的に話を進めることが賢明だと思う」という慎重な姿勢をみせたことや、(球団側の選択権行使の期限である)ワールドシリーズ終了後から5日間で決めるという考えを明かしたのもその理由のひとつではないだろうか。

次のページ