立憲民主党の枝野幸男代表(C)朝日新聞社
立憲民主党の枝野幸男代表(C)朝日新聞社

 「このまま、混乱したまま選挙に突入する? 無理ですよ。じゃあ、どうすればいいか。話は簡単です。私が下りればいい。東京8区から出馬を下りることにした。お騒がせをした。いきなり、れいわが悪という共闘はない。この混乱、私が下りて収束させて次に進もうと言いたい」

 しかし、山本氏は次の選挙区については、語らなかった。自民党幹部はこう警戒する。

「山本氏の東京8区は怖いと思っていたが、出馬断念で助かった。ただ、以前から萩生田光一経産相の地盤である東京24区(八王子市)からの出馬もささやかれている。山本氏の破壊力、無党派層の票を一気に持っていくパワーが東京全体にも波及しかねない。昔、東京8区で出馬したときも公示前日にサプライズ表明した。野党共闘のジョーカーである山本氏の動きからは目が離せない」

(AERAdot.編集部 今西憲之)