(撮影/写真部・東川哲也)
(撮影/写真部・東川哲也)

――日本で活動を始めた頃は、「母と二人三脚だった」と話されましたが、グローバルに活躍する女優に成長した娘をどのように受け止めているのでしょうか?

実は、最近初めて母が褒めてくれる機会があって、とてもびっくりしました。

――初めてですか?

母は「今まではなかなか役者として見ることが難しくて、役者というより自分の娘だっていう感じだったのが、最近はちょっと変わってきた」と話していました。最近になってやっと安心できるようになって、娘を女優としても見られるようになったのかもしれません。どんな作品に出演したとしても、母は一番に感想を聞きたくて、褒めてもらいたい存在です。

――他の家族の反応はどうですか?

弟は私が出ている作品をまったく見ていないと思います(笑)。でも、マーベル作品がすごく好きなので、『デッドプール2』に出演した時はとても喜んでくれました。『デッドプール2』は日本でプレミアがあって、主演のライアン・レイノルズさんが来日されました。彼はとても気さくな方で「この後空いてる? 誰か家族とか友達とか呼びたい人がいたら呼びなよ、ご飯食べよう」って誘われたんです。関係者の方もいるのかなと思って、レストランに弟と母を呼んだんですが、ライアンが1人で待っていて驚きました。そこで4人で食事をして、その時は本当に感謝されました(笑)。

――仕事だけでなく人生において大切にされていることは何ですか?

仕事においては後悔しないことです。それは、大きい目標であっても、毎日の目標であっても同じです。悩むだけ悩んで後悔のない選択ができれば、最終的に結果がよくなくても、納得できる。これは大事にしています。あとは、本当に単純ですが、素直でいること、誰に対しても平等に接することです。私もアメリカで他のキャストの方に優しく接してもらってきたので、自分もそうしたいと思っています。

――最後に、今後の目標を教えてください。

今までと同じように目の前の目標に向かって挑戦し続けようと思っています。そして、大きな野望を言うと、みなさんに「これが代表作だよね」って認識してもらえるような海外作品に、いつか出演できたらいいなと思います。

(聞き手:AERAdot.編集部 大谷奈央)

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