楽天・オコエ瑠偉は後半戦のキーマンに? (c)朝日新聞社
楽天・オコエ瑠偉は後半戦のキーマンに? (c)朝日新聞社

 楽天・オコエ瑠偉のプレーに注目が集まっている。

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 開幕前は名前が出ることも減り「今季限りで戦力外になる可能性もあるのでは」という声もあった。しかし五輪後に再開したペナントレースでは逆転優勝を狙う楽天で出場機会を増やしている。かつて甲子園を沸かせたスターの能力がついに花開くのか。

 侍ジャパンが金メダルを獲得した余韻が冷めやらぬ8月13日の西武戦(メットライフドーム)。オコエは中断明け初戦にスタメン起用された。2年ぶりの一軍出場となった試合で決勝打を放つと、翌14日も先制タイムリーを放ち存在感を示した。

「記者席も驚きと歓声の入り混じった不思議な雰囲気でした。コロナ禍で記者席も当然マスク着用、ソーシャルディスタンスもあるので静まりかえっている。ですが、オコエが打った時は少しだけ以前に戻った感じがした。不思議な魅力がある選手です」(楽天担当記者)

 開幕前は逆風が吹いていた。一軍出場ゼロに終わった昨年オフの契約更改後には、石井一久GM兼監督から「まだ考えが甘い」と厳しい声をかけられた。今年2月には左手首の手術を受けキャンプは不参加。リハビリ期間中には新幹線内で「野球はもうやる気が起きない」と愚痴っていたと週刊誌で報じられたこともあった。

「五輪期間の練習中からやる気は感じていたが、ここまで結果を出すとは思わなかった。春先はウエイトオーバー気味だったので、かなりハイペースで身体を作り上げていた。しばらく一軍から遠ざかっていたので実戦感覚も狂っていたはず。そんな状況でもこれだけやるのは持っているものがケタ違いだからでしょうね」(楽天関係者)

 どこでスイッチが入ったのか、シーズン途中から見違える姿を見せ始めた。6月末に復帰した二軍戦では35打数12安打、打率.343、4打点、1盗塁と結果を残した。7月24日の侍ジャパンとの強化試合ではスタメン出場して二塁打を放つと、五輪期間中のエキシビジョンマッチでも10打数3安打と戦力になることを大きくアピールした。

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オコエが“変わった”理由は?