マクラーレン戦へ向けては、前RIZINバンタム級王者である朝倉海とも練習を行った。

「オープンフィンガーでスピード感や緊張感のある、試合に近い練習ができました。僕は本能型のタイプですけど、(海は)いろいろ考えて遂行できる頭脳派ファイターなのかなって思いました」

 国内ではRIZINが人気を博し、選手としての知名度も上回っているが若松は全く気にするところがない。

「それは人それぞれなので、“自分は自分”っていう感じです。自分は別に面白いと思われなくていいし、ありのままで全力でやっていきたいなって。みんな最初は強さに憧れると思うんです。でも、どこかで他のものに目覚めたりしていくけど、自分は戦うとか強いとか、いまだにそんなことばっかり考えてます。もう中二病の塊で、頭は小学生から変わってないので(笑)」

“強さ”が自分にとって最高の価値。愛読する『ドラゴンボール』や『キングダム』のように、世界屈指のメンバーが集うONEフライ級で頂点=チャンピオンを目指す。

「今回は進化したところを引きずり出してくれる相手だと思うので、そこに負けないよう、逆にそれを上回る強さをしっかり見せたいと思います。楽しみにしていてください」(文/長谷川亮)