13年の参院選では、維新が千葉選挙区で、公認予定者の差し替えを繰り返した末に花崎容疑者を擁立。同じ選挙区には長浜氏も出馬しており、露骨な変わり身に、当時の民主党関係者は絶句したという。

 さらに、その選挙戦のさなかに報じられたのは経歴詐称疑惑。花崎容疑者は県議時代から学歴を「明治大中退」としていたが、実際は中退ではなく「除籍」だったという内容だ。

 前出の知人はため息をつく。

「実際に通っていたのは明治大の夜間部です。高校を出て浪人中も『早稲田大に行って雄弁会に入る』などと豪語していましたが、本当に口だけで、実際は受験勉強を全然やらず雀荘に通い詰めていました。結果、明治の夜間に行きましたが、その明治にもほとんど行ってませんから除籍になりますよ。隠したってすぐにバレるんだから、経歴を素直に記載すればいいのにとみんな思っていました。ほとんど勤務実績のない民間企業の名前を経歴に入れたりして、何を気取ろうとしていたのか」

 落選から8年。たどり着いたのが、自民党議員の秘書だった。別の知人は言う。

「維新がダメだから今度は自民の秘書になり、いずれは自民党から国政選挙に出る道を作りたいと思っていたようです。でも、これでもうおしまいでしょうね。やることがあまりに軽すぎた」

 とんだ形で、有名人になってしまった。(AERAdot.編集部)