本田翼(左)・浜辺美波(C)朝日新聞社
本田翼(左)・浜辺美波(C)朝日新聞社

 女優の浜辺美波(20)が出演するドコモ「d払い」のCMに賛否両論の声が寄せられたと一部週刊誌で報道があったが、ドコモ広報部は「苦情は特段ない」と否定。ステップを踏みながらラテノ音楽の名曲「マンボNo.5」の替え歌で歌い踊るキュートなCMなのだが、あまりにCMが流れすぎているためかこのような騒動になったようだ。

【写真】CMで踊りまくる女優のひとりはこの人

 いずれにしても視聴者に印象を残したならばCMとしては“成功“といえそうだが、これに限らずこうしたダンス系のCMが実は、昨今急増しているのだ。CMプランナーが解説する。

「もともとダンスをさせたり、替え歌を使うものはCM制作の現場では常套手段です。手っ取り早く人々の印象に残りますし、うまくいけば楽曲化したりカバーソングとして売れるというケースもあります。だから提案も通りやすい。ひとつ大きな潮目は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のEDで起用された『恋ダンス』でしょう。いまCMやドラマではネットとの連動企画も多いので、ヒットさせてTikTokやYouTubeで踊ってもらうことで波及させる、という戦略をどこもとりがちです」

 たしかに2018年にも、ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)でも、エンディング曲「ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)」で披露されたツッパリダンスが話題を呼んでいた。こうした背景もあって「ダンス系」が近年、CM界でも増えてきたというわけだ。

 「浜辺さんの例もそうですが、特に近年では過去にヒットした曲(オールディーズ)をアレンジしたものが多いですよね。マスを幅広く狙えますし、携帯電話やアプリのキャンペーン企画で、クライアントから『お祭り感がほしい』というお題をいただいたときにも、ハマりやすいんです」(前出のプランナー)

 たしかに、d払い以外でも、LINEモバイルのCMでは本田翼(28)がドリフターズの「いい湯だな」の替え歌で踊り狂い、YモバイルのCMでは吉岡里帆(28)や芦田愛菜(16)が「YMCA」の楽曲似合わせてダンスを披露。さらに、川口春奈もQTモバイルのCMで「キューティーハニー」の楽曲に合わせたクセになるダンスのCMに出演している。

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