【実録】「子の連れ去り」をめぐる夫婦それぞれの言い分 <妻編> (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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【実録】「子の連れ去り」をめぐる夫婦それぞれの言い分 <妻編>

上條まゆみdot.
たまきさんの願いは、ただひとつ。また家族3人で一緒に暮らすことだけだ。画像はイメージ(写真/PIXTA)

たまきさんの願いは、ただひとつ。また家族3人で一緒に暮らすことだけだ。画像はイメージ(写真/PIXTA)

 深澤家は、サラリーマンの夫・尚之さん(仮名=34)、専業主婦の妻・たまきさん(仮名=38)、4歳の長男の3人家族だ。結婚当初は順調だった家庭生活も、子どもの妊娠、出産をきっかけに妻のうつ病が再発し、そこへ夫の転勤による関西への転居が重なり、妻は強いストレスを感じるようになった。実家に頼りたいという気持ちが強くなった妻は、長男の「連れ去り」を考える。しかし、事前に察知した夫に阻止される。

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 現在は、子どもの監護権を得た夫と長男が同居し、妻は別居している。前半の<夫編>では、結婚からどのような家庭生活をへて、今日の別居に至ったのかを夫に語ってもらった。では、同じ夫婦の物語を、妻であるたまきさんが語るとどうなるか。

※「【実録】「子の連れ去り」をめぐる夫婦それぞれの言い分 <夫編>」より続く

*  *  *
「夫はとても向上心があり優しい人で、結婚当初はとても仲がよかったんです。実は私は結婚は2回目で、前夫からモラハラを受けていたので、夫と再婚してから『こんないい人がいるんだ』と毎日、感激していました」

 前夫のモラハラが原因でうつ病が再発していたたまきさんだが、夫と再婚した頃は薬もやめていた。しかし、長男を妊娠中、つわりがひどかったことから、またうつ状態が悪化してしまう。

「どんどんマイナス思考に陥ってしまい……。当時の私は、夫とのわずかな生活習慣の違いが気になって仕方がなく、夫を責めてばかりいました」

 夫の転勤で関西に住むことも、不安でしかなかった。

「ホルモンバランスの崩れからくる病気が発覚し、その治療に専念したかったこともあり、私は東京に残りたかったんです。でも夫は『家族3人で暮らすのが筋だろ』『そもそも単身赴任にはお金がかかる』と言い、聞き入れてくれませんでした」

 結局、たまきさんは夫について行き関西に転居することになったが、やはり現実は甘くなかった。関西なら東京ほど仕事は忙しくないと聞いていたが、実際にはそうではなく、相変わらずのワンオペ育児。夫は時間を見つけては育児を手伝おうとしてくれたが、たまきさんは、夫のやり方が気に入らなかった。夫婦の気持ちはますますすれ違っていく。


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